Dec 23, 2009

熊、知らない!

街がクリスマスイルミネーションで輝いてきて、それを見る度にチビが『クマシリ!クマシリ!』と惜しい感じで喜ぶので、なんとなくこっちもクリスマス気分になってきたが、基本的に我が家でクリスマスは無縁だ。しかも普通のお店ではクリスマス商戦となるこの時期、チベット仏教にクリスマスは無関係なので、店で便乗セールをするわけにもいかず、静かなイブイブを過ごしている。

ところで、クリスマスケーキ。普通の女子なら目を輝かせて喜ぶ代物だが、私はあまりケーキが好きではない。特に、生クリームが大の苦手だ。だからショートケーキを食べる時は、ケーキの上と横の生クリームをフォークで削り、スポンジの部分だけをイヤイヤ食べる。そう言えば、先日お客様からの差し入れで「たこ焼き」を頂いた時、あっという間に1パック平らげた私の姿を見て、『ケーキは食べないくせに、こういう物は食べるんだ。』と夫が驚いていた。日本の女子(?)のイメージを悪くしそうだったので、『私だけよ!』と一応弁解しておいたが、どう考えても「たこ焼き」の方がおいしいと思う。

小さい頃父を地下鉄の駅まで迎えに行って、熱々の「たこ焼き」を二人で頬張りながら家路に着く、というのがお決まりとなっていた。夕飯の支度をしている母によく叱られたが、ふーふーしながら歩いて食べる「たこ焼き」は、格別の味がしたものだった。程無くして、父は単身赴任で日本全国を飛び回ることになり、ようやく任務を終えて名古屋へ帰って来る年に、私は高校を卒業して千葉の大学へと進んだため、父との深いかかわりはこの「たこ焼きデート」の頃で止まってしまった。マヨネーズもかからない、タコが小さめの普通の「たこ焼き」は、父との想い出の味なんだなと、ブログを書きながら改めて感じた。

クリスマスならぬ我が家の「クマシリ」は、「たこ焼き」にロウソクでも灯して祝おうか?
サンタさんも、ケーキはもう食べ飽きたでしょう?
メリー、クマシリ~~♪♪

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Dec 14, 2009

草原女と夢ガール

最近巷では「森ガール」というスタイルが流行っている、と先日テレビのニュースで知った。「森ガール」とは簡単に言えば「森に居そうな女の子」。服装はフワフワとしていて、カメラを片手に散歩をし、彼氏は草食系、というのが定義らしい。私はと言えば、服装はサッパリとしていて、カメラは嫌いだし、夫はどう見ても肉食系。なんだか「森ガール」の真逆だな、とテレビを見ていて思った。まぁ、生まれてこのかた、「君は森に居そうだね!」と言われたことはただの一度も無いが、モンゴルを旅した後『草原で馬に乗ってきたよ!』と話した時、全ての友人知人が「似合う~!」と言ったので、たぶんそっち系だろう。

近々知り合いの店で、今年の4月から働き始めたばかりの女の子が、辞めて故郷へ帰る。高校を出てすぐに鎌倉に来て、初めての社会人経験で、身も心も疲れきってしまい、志半ばでの帰郷となる。外野からは双方に問題があるように見えたが、今の状況では彼女は帰るしか選択肢がなかった。休みの日にたまにうちの店に来て、一緒にお茶を飲んで話しをするなど、可愛い妹のような存在だったので、いなくなるのはとても寂しい。不器用な生き方は私とよく似ているが、大きな違いは、精神的にも肉体的にも、私はタフだということ。どんな逆境にもへこたれず、ポジティブにひたすら前へ進めることで、自分で自分を救ってきた。まだ彼女は19歳、これからの人生でいろいろな困難にぶつかるだろうが、ひたすら前を向いて歩いて欲しいと思う。

彼女がよく口にした『大事な人を犠牲にしてまで、仕事を優先したくない。』という言葉が、なんだかあまりに懐かしくて、子供だな~、と思いつつも、そんな夢見る夢子ちゃんが可愛らしかった。私自身、勤めを辞めて店を開いた理由の一つが、家族と一緒に居たかったからだもの。傷ついた夢子が、その傷口を自分で癒せるようになれることを、タフな草原女は祈るばかりである。

人生は、楽しんだ者勝ちだよ!
楽しめ、夢子!!

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Dec 4, 2009

奇跡の日

夕べ家に帰ると、郵便受けに病院から私宛の手紙が届いていた。2ヶ月前に受けた、乳癌検診の結果の通知だった。このブログにも受診の様子を書いていたが、その後忙しさの中ですっかり忘れていて、「疑いあり」の場合は病院から電話が来る、ということを手紙を見ながら思い出した。これまで電話が来ていないということは、とりあえずは大丈夫だったんだろうが、さすがに封を開ける時は、受験の合否通知を見る時のようなドキドキ感があった。

冗談混じりにブログを更新しているという事は、結果は問題なかった訳で、やっぱり健康であるということは嬉しいもの。チビの保育園の申し込みを昨日したばかりの今、まだまだ倒れる訳にはいかない。これまでに癌などの大病を患った人は、私と同じようにそれぞれにそれぞれの事情を抱えていて、皆志半ばで闘病生活に入り、無念の日々を送っていることだろう。そういうことを考えると、一日一日を元気に過ごせるということは、まるで奇跡のように感じる。

数日前に誕生日を迎え、友人知人からありがたいプレゼントやお祝いメールをもらい、また1つ元気に年を取った。同い年の友人達は『最近疲れやすくなって.... 』なんてぼやいていたが、いやいや、まだまだ。癌ではないお墨付きをもらったことだし、今年は更にパワーアップして、奇跡の一日を果敢に攻めていきたいと思う。まぁ、家族を抱えていてあまり無茶なことはやれないが、迷惑をかけない程度に、チビの成長を見守りつつ、夫の悲鳴に耳を塞ぎつつ、挑戦し続ける人生でありたいと思う。

ミラクル?? 未来来る!!

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Nov 28, 2009

摂り過ぎに注意!

爽やかな秋晴れの朝、観光客が続々と家の近くの銭洗弁財天へ向かう中、その人込みを逆走して店に向かった。店に到着すると、今度は前の歩道を続々と、一方向に向かって歩いて行く人々の姿が目に映った。皆同じシールを胸やカバンに付けていて、身だしなみも一様で、列が途切れることが無い。言葉は悪いが、まるでエサを運ぶ蟻の大行列のように、一心不乱に脇目も振らず、前へ前へと突き進んでいく。脇道に砂糖でも置いて、列を乱したくなる衝動に駆られたが、あれだけの人数が同じ方向に黙々と歩く姿は、傍から見るとかなり不気味であった。

最近の映画はCGで人を描くことが多いが、やはり生身の人間の方がずっと迫力が出る。アジアの大草原で、キャストを何千人も動員して撮ったシーンと、PCで数人のキャストを増幅させ、数万人に仕立て上げた映像とでは、その違いは歴然としている。あの蟻の行列さながらの集団の異様さは、一様であってもイコールではない個々の人間が、同じ目的を成すことに不気味さが増していたのかもしれない。

そんなことを考えているうちに、いつの間にか集団は消えていた。うちの店は彼らの「砂糖」にはなりえなかったようだが、前を見て猛進ばかりしていないで、たまには回り道をしながら、そこらにある砂糖を舐めてみる人生も楽しいよと、彷徨える旅人の私は考えたりしている。

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Nov 18, 2009

微睡

やっと太陽が出てくれたので、家中の部屋干し洗濯物を外へ出し、小走りで店に駆けつけた。店についてからも開店準備でバタバタし、1時間近く経ってようやく全てのことが終わり、椅子に座ってヒーターの電源をONにしてパソコンの画面に向かっていたら、心地良い疲れとヌクヌク感で、だんだんまどろんで来た。

「まどろむ」を漢字で表すと「微睡む」だそうだが、パソコンの漢字変換で出てこなかったので、それほど一般的ではないのだろう。英語だと口語で「drop off 」で、こっちの方がなんだか言い当てているような気がする。

小学校5年生の時、国語の授業で先生が「まどろむ」を使った短文を作るように指示をし、ちょうど給食が終わったばかりの5時間目で、窓から差し込む暖かい日差しと相俟って、文字通り「まどろんで」いたら、見事に先生にあてられて、急いで作った文がやけに好評で、苦笑いをした思い出がある。男っぽさを「売り」にしていた少女時代、うとうとしていて素の少女の顔が出てしまったのか、少々乙女な文章に、しばらく友達からからかわれていた。

夜、本を読んでいると、知らぬ間にまどろんでくる。
気が付くと、ベッドの上で、朝を迎えていた。

・・・・・いつの間にか、私がチビをベッドへ運ぶ番になっていた。

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Nov 11, 2009

水も滴る.....?

夕べ仕事を終えて、10時過ぎに家路に着く途中、突然雨が降ってきた。いつも鞄の中に折り畳み傘を常備しているため、差そうと思えば差せたのだが、しばらく濡れて歩いていた。なぜなら、折り畳み傘が濡れるのがキライだからだ。次に鞄に常備させるために、一度乾かさなくてはならず、広げて乾かしておけば、すぐにチビの刀となって、骨の2~3本は折られてしまう。それに、乾かす行為そのものも面倒臭い。まだまだ、もうチョット..... としつこく粘り、足早に家路に向かったが、あと100mくらいのところでとうとう本格的に降ってきて、渋々傘を広げた。傘を差しても服がビタビタになるほどの土砂降りだったので、これならある意味差さなくても良かったかなと、しつこく後悔までしていた。

以前韓国人留学生に日本語を教えていた時、生徒が貸してくれた韓国映画で、正しい題名は忘れたが「晴れた日には傘を差して」というのがあった。映画の内容そのものはそんなにおもしろくなかったのだが、ヒロインが晴れた日に、傘を乾かすためだけに差す、という行為に大いに共感していた。最近は晴雨兼用の傘も多く、晴れた日にいかにも雨用な傘を差していても、それほど違和感は無いが、当時はまだ珍しい光景だった。今、私が常備している折り畳み傘は晴雨兼用だが、雨の日よりも専ら雨の後の晴れの日に使用されている。理由はもちろん、ヒロインと同じ。

今朝になっても雨は土砂降りで、風も強かったため、骨組みのしっかりしたジャンプ傘で店に向かった。夕べ使った折り畳み傘が、玄関で濡れたままグッタリしていたため、ビニル袋に入れて店まで持参し、今、奥の部屋で広げて乾かしている。チビが店に到着する前に早く乾かして、鞄に入れておかなければ命が無い。

そう言えば私、昔からよく「雨女」って言われていたっけ。
濡れて歩くのは、宿命かもしれない。
シトシトピッチャン~♪♪

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Nov 2, 2009

お互い様

飛び石連休の「石」にあたる月曜日の鎌倉は、寒い朝を迎え、この秋初めてコートを着て家を出た。いつの間にか、そんな季節になっていたんだなと、少しずつ色づき始めた道中の「もみじ」の葉を眺めながら、しみじみ感じていた。

「食欲の秋」と言ってもまだ焼き芋は食べていないし、「運動の秋」と言ってもチビを抱っこしながら、ウエイトリフティング並に腕の筋肉を鍛えているだけで、なんだか秋の風情がない。そのせいかどうかはわからないが、夕べ仕事を終えて9時半ごろ家に戻り、昼寝をしなかったチビが早々に眠りについているのを見ると、なんだか無性に本を読みたくなって、悪戯されないように隠してある開かずの間の本棚から本を1冊取り出し、さっさと食事と風呂を済ませ、寝息を立てるチビのベッドへ潜り込んで読書を始めた。

こんなゆったりとした時間は、何ヶ月、いや何年ぶりだろう。本当はソファにどっかりと座り、温かいカフェオレでも飲みながら読みたいところだったが、夫が大音量でTVを見ていてイラッ!とし、でもせっかくの夜に喧嘩をするのももったいなかったので、カフェオレの代わりにチビの寝顔で癒されながら、「読書の秋」をしばし楽しんだ。

以前モンゴルを旅していた時、ホームスティした家、というかゲル(テント)で、夜は電気も無いのでもちろんテレビも無く、たった1本のロウソクの薄明かりの中で、旦那さんと奥さんがボロボロになった本を、お互い交代で回し読みしていた。当時そこには2歳のやんちゃ坊主がおり、その子に悪戯されたのか本に表紙は無く、数ページが破れかけ、あっちこっちつぎはぎ状態だった。風の音がゴウゴウ唸るだけのゲルの中、暖かなロウソクの光に照らされた本を読むその姿は、なんだかとても神々しく見えた。

気が付けば、うちにもモンゴルの血を受け継いだ2歳のやんちゃ坊主がいた。もしこの本をチビの目の付くところに置けば、数分であのゲルの本と同じ状態になるだろう。違いと言えば、同じモンゴルの血を持つ夫はTV三昧で、私に神々しいほどの魅力は無い、ってこと。

草原は、そろそろ雪の季節。今頃はきっと、ウランバートルの町へ移り住んでいるに違いない。

あ~、揚げ餃子が食べたくなってきた。

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Oct 27, 2009

日の丸じゃないのね......?

昨日は朝早くから出掛ける用事があって、1人で行って店の開店は夫に任せようと思っていたが、台風が接近中の大雨の朝早くに、店に来て下さるお客さまはいないだろうということで、1時間繰り下げの11時開店にして、家族3人で出掛けることにした。

急遽決まった片道30分弱のドライブ。年中無休の自営業で、普段なかなかまとまった時間が取れないため、たかだか車で30分の道のりも、我が家では立派な「お出掛け」だ。眠気眼のチビの耳元で『車でGOよ!』と囁くと、『GOね!GOね!』と飛び起きた。さすがに旅好きDNAはサラブレッド、いつもはパパに背中を押されての朝のトイレも、自分から手を引いて向かうほどのはしゃぎぶりだ。

目的地に到着し、大雨だったため夫とチビを車の中で待たせ、10分程で用事を済まし、二人には秘密にしておいた今日最大のイベントである「ファミレスへGO!」 ........ まぁ、大したことではないんだが、鎌倉に来てから「マック」や「ケンタッキー」以外で外食をしたことがなく、まぁ、する時間もする必要もなかったのだが、それにチビ連れではどうせゆっくり出来ないし、家でご飯を作ってのんびりした方がまだ楽なため、ずっとず~っと避けてきた。しかし目的地の斜め前に、知人からもらったクーポンが使えるファミレスがあったことを思い出し、まぁ、一度くらいはチビを連れて行ってあげようかなと、台風を眺めながら1人目論んでいたのだ。

結果は写真の通り、お子様パンケーキの上に載ったアメリカ国旗を手にし『アメリカ!アメリカ!』と大はしゃぎで、謎の場所(ドリンクバー)から次々と違う飲み物を運んでくるママに、お子様カップを差し出して『1回!1回!(もう1回)』とこき使う始末。どんなにこき使われようと、国旗を手にして満面の笑みを見せられれば、それだけでアホたれママは幸福の絶頂で、もうど~でもよくなってしまうのだ。ただ幸福な時間は長くは続かず、チビがだんだん飽きてきて店内をうろつき始めたので、わずか30分程でお開きとなった。久々に飲んだコーヒーは、ドリンクバー仕様でも十分おいしくて、何よりも心が満たされた。

さて、次にこの目的地に用足しに来るのは1ヵ月後、その時に台風が来る確率はいかがなものか?
「るてるて坊主」でも作って、祈るんだチビよ!

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Oct 17, 2009

地球の歩き方

陽気のせいか店が忙しく、気が付けばもう次の週末なっていた。店の他にもやらなければいけないことがあって、あっちこっちピョンピョン飛び跳ねている。何か大事なことを忘れていないか、時折不安になるが、こんな時こそ、しっかり地に足を着けて歩くんだと、自分に言い聞かせている。

昔から私の「歩き方」について、周りから色々言われた。友人からは『のぶちゃんの歩き方だ~!』と親しまれ、以前勤めていた職場では、『廊下の端から来ることが分かるよ。』と煩がれ、学生時代の先輩からは、『あんたの歩き方ヤクザみたい。』と揶揄された。当の本人は、ただただ一生懸命歩いているのだが、その受け取られ方は様々だ。

私は旅先でよく歩く。地図を見ながら目的地まで、ひたすらひたすら歩いて行く。公共のバスを使うことはあっても、タクシーを使うことは滅多に無い。ただ行き先を告げて、あっという間に着いてしまうよりも、その道中を楽しみたいからだ。だからよく道に迷う。ただでさえ方向音痴なので、見知らぬ国の見知らぬ町では、より右往左往してしまう。何回も何回も道を尋ね、5分で辿り着くところを、迷いに迷って、1時間以上かけて辿り着くことも少なくない。時には、住民が避けて通るような場所に迷い込んでしまい、周囲からの危険な視線をビンビン肌で感じながら、負けてなるものかと、胸を張って堂々と通り抜けて行き、後でホッと胸を撫で下ろすこともある。

道に迷って歩いている時、いつも思っていた。どんなに目的地が遠くても、歩いていれば、着実にそこへ近づいている、という事を。たまに反対方向へ歩いていて、どんどん遠ざかっていることもあるが、まぁそれはご愛嬌として、遠回りしても、必ず目的地に向かっているはずだ。だから、この一歩一歩を踏みしめて、ドンドンドンドン歩いて行く。忙しくて爪先立ちになりがちな時こそ、地球に足の裏をしっかりくっつけて、『のぶちゃん歩き』でどしどしガンガン歩いて行きたい。

さて、今はどの辺りなのかな?
ドスドスドスドス ............ ♪♪

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Oct 9, 2009

虎視眈々

雨にも風にも台風にも負けずに開店していたが、思った通りの閑古鳥だったため、かねてから計画していた陳列棚作りを始めた。今ある棚に二段目を増築するもので、既に棚用の板は裁断してあったため、色を塗りなおして足を付けるという単純なものだったが、ホームセンターに木工用塗料を買いに行く時間が無く、また今ある一段目に載せてある商品をどこかへ移さなければならず、営業中の作業は憚られたたため、ずっと先延ばしになっていた。しかし、先日近所の100円ショップで見つけ、試しに買った木工用塗料がうちの棚の色にピッタリで、灯台下暗し、こんなことならもっと早く探せば良かったと思っていた矢先にこの台風、これはもうやるしかないでしょう、ということで着工に踏み切った。

この手の日曜大工が始まると、決まって夫と大喧嘩になる。なぜなら、大工仕事は男の仕事とばかりにエラそうに前に出てくる夫と、電動ねじ回し片手に挑んで行く私との、仕事の奪い合いになるからだ。
だって私、大工仕事好きなんだもの.....。
そこへ最近は、ハンマー片手にチビが割り込んできて、ペンキ塗りたての板のど真ん中に釘を打ったりして、益々事を荒立てる。
チッ、敵がもう1人増えたか.....。
文章にすると、家族3人がほのぼのと日曜大工に勤しんでいるように見えるだろうが、お互いの仕事の奪い合い、相手の仕事のけなし合い、取り返しの付かないチビの悪戯と、後に引きずる醜い争いの展開だ。
まっ、最終的には私が勝つんだけどね....!

あっという間に棚は出来上がり、その仕上がりもまずまず。後は千客万来を祈るのみだが、塗料が少し余ったので、こんなに簡単にリメイクできるのならあっち側の棚もやろうかな、なんて思っている。が、夫とチビには内緒にしておこう。先手必勝、先にやったもん勝ちだからね!

さて、どうやって隠して電動ねじ回しの充電をしようか.....?

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Oct 1, 2009

闘魂!

秋晴れの爽やかな10月の朝、生まれて初めて「乳がん検診」に行って来た。別に自覚症状があった訳ではなく、3日前に市役所から市の補助で受診できる検診一覧表と受診券が届き、その中に「乳がん検診」があって、少し前に知人の友人が乳がんになった話を聞いたところで、近いうちに1回くらいは受けようかなと思っていた矢先で、しかも病院に電話をするとすぐに都合のいい日に予約が取れたため、とんとん拍子で初検診となったのだ。ついでに今日は「ピンクリボン推進月間スタート」日だったらしく、新しくピンクリボンキャラクターになったキティちゃんとピンクリボンを、あちらこちらで見る偶然にも出くわした。

問診、触診、マンモやらをやってざっと10分程度、結果は2ヵ月後に、何も無ければ郵送で、何かあれば電話で、ということらしい。つまり2ヵ月後に『○○病院ですけど......。』という電話を受けたら、チョット凹むということかな?でも、現実は受け入れなければならない。乳がんは早期発見、早期治療で治癒率が断然上がることは有名で、母親がかつて患って、あっという間に天国へ召された内臓系のがんとは異なることは知っている。しかし身内ががんで死んでいると、「がん=死」という構図は拭えない。その割には今更の検診ではあるが、せっかくなのでこの先も機会があれば、どしどし受診をしていこうと思う。敵を見つけられなければ、闘うこともできないからね!

先月来て下さったお客さま、突然ご主人ががんを患らわれ、医者から病名を告げられた瞬間『鎌倉に行こう!』とうちを思い出して下さったそうだ。かつて自分と子供用に買って下さったブレスレットを、手術を控えたご主人用にと、一生懸命選んで買われた。天珠やパワーストーンが、医学的に病気を治すことはないだろう。でも病は気からと言うように、病気でくじけそうになった気の部分を助けることで、延いては病の治療に繋がっていけば、これほど嬉しいことはない。そして、そんなご主人を見守る奥様やご家族の、心労が少しでも和らげばと願っている。

さぁ~、私も頑張るぞぉ~!
清く、正しく、逞しく!!

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Sep 25, 2009

原点回帰

そうだった、大事なことを忘れていた。
朝、店に着いて、いつものようにメールチェックをすると、夕べ電話のあった夫の友人から、たくさんの添付画像とともにメールが届いていた。夫の故郷近くの、夏の風景だった。

そうだった、私の原点はここだった。
私の故郷ではないので、これを原点と言うのはおかしいかもしれないが、でもこれまで、ずっとこれらを頼りに生きてきた。年に数回日本を飛び出し、こんな草原でエネルギーを充填して、真っ白になって日本に戻りまた頑張る、という人生だった。最近夫との喧嘩が絶えなかったり、頭痛が頻繁に起こるのは、きっとこの原点回帰エネルギーが足りなかったからだ。

よく考えてみたら、夫もこんな広々としたところから、ルール、ルールで縛られている狭い日本に来て、イライラしないわけが無い。ここで生まれ育った私でさえ、時々耐えられなくなるのだから。

これは何としてでも早くお金を貯めて、家族で夫の故郷に行って、馬にまたがらなければ!もうあっちは朝晩、真冬並みの寒さなんだろうなぁ。あ~ウズウズウズ........。

もう少しだ、頑張れ私!
耐えるんだ、夫よ!

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Sep 20, 2009

ギンギラギン

シルバーウィーィク2日目の快晴の日曜日、皆様いかがお過ごしでしょうか?

ゴールデンウィークや夏休みなどの観光客は、あまりうちの店の商品に興味がないため、高速料金が1,000円になってウハウハなのよ~♪♪と言うサービスエリアみたいなことにはならず、むしろ収益が下がってしまう日があるくらいだが、家族や友人と鎌倉旅行をしている最中にうちの店を発見し、その後常連となるお客様も結構いらっしゃるので、めげずに頑張らなくてはならない。

そう言えば、うちの店の名前の「蒙根(ムングン)」とは、モンゴル語で「銀」、つまり「シルバー」を意味する。「蒙」の字を使っているため、看板を見た観光客が「モンゴル屋」さんと勘違いしている会話をよく耳にするが、まぁ間違いではないが正解ではない。当初店の名前を考えている時、石よりもシルバーアクセサリーの需要が多いと思い、モンゴル人の夫でもあることから、「蒙」の字が入った「蒙根=シルバー」もいいんじゃないかと思って決めたのだが、実際に店を運営し始めると、圧倒的に「天珠」や「パワーストーン」などの「石」の需要が多く、徐々にシルバーは店の隅に追いやられてしまった。何年か後には、床屋という名前の八百屋さんみたいに、「シルバー」と言う名前なのに「シルバー」が無い、なんてことになるかもしれない。ちなみに「玉石」の意味のモンゴル語が、うちのチビの名前である。

まだチビは2歳チョットのため、連休だからどこかへ連れて行け~!とは言わないが、ただただ外へ出たがるため、あまり外を出歩きたくないママは、夏は避暑地、冬は避寒地として「マクドナルド」を度々使用する。自分自身はハンバーガーやチキンは全くと言っていいほど食べないが、割引券を使用して350円でおもちゃ付き、ジュース付き、ポテト付きのチキンをチビへ与えられ、自分は横で座っていられるマックは非常に重宝している。ただ、先日カウンターのお姉さんに、帰り際に『いつもありがとうございます!』と言われてドキッ!とした。弁解をすれば、いつも店には手作りのお弁当を家族分持参しているし、マックではチビ以外食べない。が、顔を覚えられているほどのヘビーユーザーになっていたことに、少々反省した。

でも、シルバーウィーク中のハッピーセットの「ワンダービークル」、チキンの付属とは思えないほどの優れものです。お勧めは青ね!!

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Sep 11, 2009

日気

ブログ、というか「日記」と言って思い出すのは、小学生の頃、お年玉で可愛い日記帳を買い、セッセセッセと毎日他愛もないことを書いていたら、ある時(理不尽に)母に怒られて、頭にきて母の悪口を日記にとうとうと書き連ねたら、翌日母が『あんた、何かにお母さんの悪口書いているでしょう!』とアバウトに怒るので、これは日記を盗み読みしたな、と思い、断固白を切り通し、母も日記を見たと言えないため歯切れが悪く、その場はモヤモヤと終結した。その後すぐに鍵付き日記を買いに行き、誰かが触ったら自分だけがわかるようにさりげなく隠して置くと、やはり母が見つけて動かした形跡があり、鍵が開けられず読むのを断念した様子が伺えた。
なんて意地の悪い娘だったんでしょう.....。

仲の良い友人と、交換日記もした。誰かに見られてもいいように二人で50音全てを絵文字に暗号化し、それを使って書いた。まだ小学校の低学年で、今みたいにコンビニで10円コピー!なんて時代ではなかったため、一緒に文字の一覧表を作ったものの微妙に絵が違っていて、書いてある内容が理解できず、また一文字一文字探し出して書くのが非常に面倒で、2回交換して止めた。

中学生の時、クラス担任が強制ではない先生との交換日記を発案した。生徒全員にノートを配り、書きたいことがあるときだけ書いて、ロッカーの日記置き場に入れればいいシステムになっていた。その先生は、自他共に認める敬虔なキリスト教徒で、背広の下にはロザリオを身に着けていたが、大学の落研出身ということもあって、話の上手な人気の先生だった。ある時、先生の授業の中であまりに宗教の話が出たため、当時そういった話を毛嫌いしていた私は、先生との交換日記に『神様のような「すがる対象」は理解できない』みたいな生意気なことを書いてロッカーに入れた。すると翌日、私の書いた日記の下に赤ペンで『神様は「すがる対象」ではない』『今言ってもわからないだろうが宗教とは...... 』という感じで、ビッシリ書かれて返ってきた。

クラスに1人、少々暴れ者の生徒がいた。頭のいい子だったが、授業の途中でも今で言う「キレて」しまうと手がつけられず、先生も生徒も彼がキレないようにと、いつも心の中で祈っていた。ある時担任の授業で彼が「キレて」しまい、猛烈に暴れ始めた。当初は先生も『落ち着け、席に着け!』と口頭で制していたが、彼の怒りが頂点に達して机や椅子を投げ始めた時、先生は教壇の上で両手を合わせ、目をつぶって神に祈っていた。その後彼は、駆けつけた教頭先生と担任と共に教室を出て、授業は自習となった。

今、神様が「すがる対象」ではないことは理解できる。でもあの時、神様に手を合わせるのではなく、その手で彼を抱きしめて欲しかったという思いは、今もあの時も変わらない。

みんな元気かな~?

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Sep 7, 2009

サカナカナ?

うちの食卓には、あまり「魚」が載らない。夫があまり魚を食べ慣れていないため、日本人ならバリバリ食べてしまうような小骨まで取って食べようとするため、食事がはかどらず、しかも食べた後が汚く、作った方もあまりいい気分ではないからだ。更に夫が刺身を食べられないため、私の大好物のマグロの赤身など、もう2年以上食べていない。夫が日本に初めて来た時、回転寿司に連れて行ったことがあるが、ハンバーグ握りやツナサラダ軍艦など、小学生の坊やが食べるようなものばかり選んでいたため、二度と一緒に行くものかと思った。新鮮なマグロ(赤身限定)の味が、なんだかとっても懐かしい。

そんなある日、チビを連れてスーパーで買い物をしていると、店の氷水が入った箱の中で、新鮮な鯵や秋刀魚が売られていた。それを見たチビはいつ覚えたのか、『サカナ!サカナ!』と大喜びで魚を突っついていたため、たまには骨付きの魚もいいかなと思い、安かったので秋刀魚を二尾ビニル袋に入れて持たせた。すると、いつもは欲しがるお菓子には目もくれず、大喜びで『サカナ!サカナ!』と叫びながらレジに走り込んで行った。チビが思い描く「サカナ!」が何なのか、あまりの期待の大きさに少々不安がよぎり、後で落胆した時のために、お菓子をコッソリ1個買っておいた。

家に帰り、早速調理を始めた。既に夜中の11時を回っていたため、これから秋刀魚をガンガン焼くのは気が引けたので、フライパンで蒸し焼きにすることにした。チビは既に私が料理をする時の、いつもの手伝い(邪魔?)の定位置であるキッチン左前で、右手にステーキナイフを持ちながら、隣の部屋から持ってきた化粧台の椅子の上に立って待っていた。チビがひるまないかな?と少々心配をしながら秋刀魚の頭を切り落とし、内蔵を取り出して身を三等分に切り分けた。味付けをしている間に、チビは切り取られた頭をステーキナイフで突っついて、再び『サカナ!サカナ!』と言いながら遊んでいた。

料理が終わって食事が始まり、骨を取り除きながら身を取ってチビに食べさせると、意外と喜んで食べていた。ただ秋刀魚は見た目ほど身の部分が多くないため、数回口に運んで終わってしまった。落胆とまではいかないが、さっきまでのテンションよりはだいぶ下がった『サカナ.....!』になってきたので、食後に隠し持っていたお菓子を与えた。その間、夫は相変わらず小骨をグチャグチャ取りながら、無言で面倒臭そうに「魚」を食べていた。

あれから数日経ったが、今でもTVやスーパーで魚を見つけると、『サカナ!サカナ!』と叫んでいる。もう少ししたらマグロの赤身を食べさせて、いつか一緒に回転寿司に行こうね~♪♪

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Aug 30, 2009

「鳥」とりどり

夏休みの最後が選挙と台風という、なんだか荒れた締めくくりの8月、店の前の道が役所に続いているため、事前に送られた受付用のハガキを手に、夫婦や家族で投票に向かう人々が続々と通り過ぎて行く。昨日は鎌倉駅前に麻生首相も応援演説に駆けつけ、来ることを知らなかった散歩途中のチビと私は、青いシャツの「生総理」を偶然拝むことになった。猛暑の中、いつものムリした笑顔で頑張っていた。お疲れ様です。

以前勤めていた職場は、こういった選挙の事務は仕事の1つになるため、『解散!』と鶴の一声が国会で宣言されると、いつもウンザリしていた。なぜなら選挙事務は、朝の6時から夜遅くまで、開票事務が当たっている人は深夜まで、冷暖房設備のない学校の体育館や地域の集会所などで、ひたすら業務に従事しなければならない。人があまり住んでいない地域の担当になると、鳥のさえずりを聞きながら、数時間に1人の投票者をただただ待ち続けるだけで、暇過ぎて気が狂いそうになる。先日どこかの市で、立会人が携帯のワンセグで高校野球を見ていて問題になっていたが、そこの状況はよくわからないが、やってしまいたくなる気持ちは良く分かる。ただそんな過疎地では、携帯はほとんど繋がらないけど.....。

お客さまがあまり来店しない時は、これと似たような状況に陥る。他の店と違って『今日の天珠、いいよ~!ひとつ試しにどぉ?』と呼び込みはできないので、ひたすら店の中で待つしかない。選挙事務ほど拘束はされないし、夫がいれば店を抜け出すこともできるので気楽だが、暇イコール貧乏に繋がるため、気分はどん底だ。知り合いの店が皆『創業以来最悪!』と口を揃えて言うのを耳にすると、まだまだ鳥のさえずりは続きかねないが、バブリーな時を知らず、不況の中で開業したうちの店は、最悪な1年目よりも2年目の今年は売上が伸びているので、気持ち的には前向きだ。

さえずる鳥が「閑古鳥」にならないように、ひたすら前を見て歩くのみ!
暇に任せて作ったチビお気に入りの「コッシー(写真右)」

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Aug 24, 2009

すてきにすもーる!

先日、以前勤めていた職場の先輩から、チビに絵本を頂いた。前にも可愛いクマの絵本を頂き、今回はその第二弾。表紙の母親を見て私のことを思い浮かべたという、ありがたい様なありがたくない様なコメント付きだったが、確かにこんな感じかもしれない。絵本は言葉が全て「しりとり」仕立てになっていて、子供が思い描きそうな、現実と幻想が混ざり合った不思議な世界が描かれており、大人も見ていて非常におもしろい。

本の題名にもなっている「ママです→すきです→すてきです」は、「す」のしりとり。「すきです」はいいけど、「すてきです」は私に合わないなぁ、じゃぁ何がいいだろう、と思い始めたら「す」で始まる言葉がドンドン頭に浮かんできた。

「すごいです」・・・雰囲気はすてきよりも言い当てているかも。
「すっぴんです」・・・年齢的にムリ。
「すまーとです」・・・これはウソ。
「すもーるです」・・・合ってるけど何かイヤだな。
「すいすです」・・・何?平和ってこと?
「すみれです」・・・可憐ではない。
「すずめばち」・・・刺さないし、毒もないし。
「すきすきすき」・・・嬉しいけどウソっぽい。

なんてアホたれなことを考えて、一人ツッコミをしていた。実際はママの事を「マパ」と呼んだり、パパのことを「ママ」と呼んだりと、チビの中で「ママ」の存在が確立しておらず、まだまだ「しりとり」が成立しない状況だが、呪文のようにこの絵本を読んで聞かせれば、そのうち「ママ→すてき」に繋がっていくのかな......?

「ママです→すきです→すもーるだけどすごいんです!」

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Aug 17, 2009

ハイトン!?

最近、掃除機がゴミをスッと吸い込む様子がおもしろくてたまらないチビは、店でハンディクリーナーを持ち出しては、あっちこっちで小さなゴミを見つけて、スッス、スッスと「掃除」をしている。一見あまり迷惑じゃなさそうな遊びだが、このハンディクリーナー、稼働時間がわずか10分弱の割には充電時間は丸一日のため、チビのこの遊びのためだけに充電し稼動しているようなもので、以前のように棚の隅の掃除に使えなくなり、私としては非常に迷惑している。しかしこれを取り上げると、また新たな迷惑を発見するのは間違いないので、比較的害の少ないこの遊びは、今のところ黙認している。

私と夫が英語で会話をし、私からチビへは日本語、夫からチビへはモンゴル語や中国語という、非常に怪しい環境で育っているチビは、同年代の子供と比べると、まともな言語の語彙が乏しい。非常におしゃべりで、公園や図書館などで同世代の子供がいると、自分から積極的に話し掛けに行くのだが、訳の分からない言葉を発する元気いっぱいのチビを、礼儀正しい日本のお坊ちゃまやお嬢ちゃまは、怪訝そうに見ていて相手にしてくれない。まぁ、ムリもないかな。

日本語は純日本人の私から受け継ぐため、全く心配は要らないと思っていたら、先日車で買い物に行く途中、信号の赤色を見て『アカ』と変な発音で言っていた。『アカ』自体は間違いではないのだが、イントネーションが変なので「赤」には聞こえない。もしや~?と思って夫に「赤」を発音させると、やっぱり変な『アカ』が返ってきた。夫と居る時間が長いチビは、私よりも夫が勉強した怪しい日本語を受け継ぎ始めていたのだ。両親が外国人ならまだしも、母親が純日本人なんだから、もうチョット上手に話せるよう教えなきゃと、普段のチビとの関わりを反省した。

まだ小さい子供だから大丈夫!って思っている方も多いことでしょう。
でもね、
『電気閉めて!蜘蛛があった!薬を食べよう!』 って、
何十回教えても間違える夫の日本語は、やっぱりチョット問題でしょう?

そうこうしている内に、灼熱の太陽の下へ遊びに出掛けたチビと夫。
この隙に店の片付けを、重い普通の掃除機でやりますか。
今日はどんな怪しい日本語を教わってくるのかな?
シャチは海豚(イルカ)じゃないからね!!

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Aug 11, 2009

そして最後に笑うのさ!

夕べからの激しい雨が今朝まで続き、地震の被害も重なって、電車や道路に大きな影響が出ていたため、開店早々に店に来て下さるお客さまはいないだろうと、のんびり身支度をしていたら、店への到着が10時半近くになってしまった。もし9時半から待っていて、10時になっても開店しなかったから休みだろうと思い、帰ってしまわれたお客さまがいらしたら、申し訳ございませんでした。...... いないと思うけど。

昨日は本来なら鎌倉の花火大会だったが、悪天候のため中止だった。お盆での帰省も兼ねながら、鎌倉を訪れていた人が多くいたことだろう。高校を卒業して大学で関東に出てからは、全く帰省しない故郷名古屋。お盆だろうが年末年始だろうが、相変わらず帰省していない。まぁ、母は亡くなっているし、姉とは気が合わないし、親戚付き合いは(私個人は)ないし、親しい友人は同じように名古屋を出ているし、と帰省する理由がないのも要因の1つ。それでもニュースで「東海大地震の前兆か!?」と言われれば、多少、結構気になる。もうすっかり様変わりしているだろうが、あの懐かしい町並みが、建物が、崩壊していく姿はやはり見たくはない。

あの「阪神淡路大地震」の時、ちょうど当時親しくしていた後輩達が兵庫県出身で、四国で就職していたため、ニュースで地震のことを知って連絡を入れると、『今から車で実家に向かいます!』と言うので、心配だからちょくちょく連絡を入れるように話すと、テレビのニュース速報よりも早い時点で地震の被害状況が伝わり、そのリアルさと悲惨さに驚愕した。気が付けば何千人もの人が亡くなって、何万棟の建物が崩壊する大災害で、後輩の家も風呂場だけが残っていただけのほぼ全壊状態、友人も亡くなったりと、離れた場所の地震ではあったが、他人事ではなかった。

記憶に新しい中国四川の大地震も、ほんの数ヶ月前に訪れていた場所の建物が、無残に崩壊している様子をテレビで見て、もしあの中にいたらと思うとゾッとした。

さて、こんな世の中で、どうしようか?家の耐震強度を強めて、避難場所を確認して、災害袋を常備して、......... それから?

いやそれよりも、やろうかどうしようかと迷っていることがあったら、やってしまおうと思う。死んでしまったら、それでおしまい。天国が待っていようが、地獄が待っていようが、取りあえずこの世でこの身で生きるのは1回限りなんだから、やりたいことはやってしまおうと思う。それが様々な人生経験から学んだ、私の「人生訓」。

そしてやってしまった後は、.... まぁ、きっと何とかなるでしょう、ね? 
ハハ.....

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Aug 8, 2009

猛暑中お見舞い

暑い!
こんなに暑いと、外を歩いている人なんて、いない!
だから店に来る人も、いない!
そりゃそうだよねぇ~、私だって外出したくないもの..... 。
そう言えば、HP制作会社のメルマガで、「夏」を季語にした俳句を募集していた。それを見てすぐに頭に浮かんだのが 『夏キライ 電気代増 売上減』もちろん、会社には送っていないけど..... 。
それにもっと毒づいたものも頭に浮かんだけど、さすがにここでは店のマイナスイメージになるので、発表は控えさせて頂きます。気になる方は、個人的にメールでどうぞ。

こんなに焦げ付きそうな日差しの中、真面目に子育てをするパパは、健全な夏の遊びである海へ、チビを連れて出掛けて行った。すごいなぁ~、私には本当に優しくないけれど、チビに対しての熱意にはホトホト頭が下がる。だって、私がチビを連れ出す時は、マックやケンタッキーやミスドなどの「避暑地」。見て見て、うちに転がっているマックの「ハッピーセット」のおもちゃ達!これはまだほんの一部で、裏の部屋のダンボールにゴッソリ!もちろん私の場合、「店番」と言う大義名分な言い訳があるので、「海」などの遠方へ出掛ける訳にはいかないのだけれども、逆の立場だったら、もう.... ねぇ??

こんな陽気でも、朝からお墓参りに向かう途中で、数珠を求めてうちに寄って下さったり、日除けの帽子を買って下さったりと、真面目なお客さまに支えられております。なんだか不真面目なのは、自分だけのような気がしてきた。

皆さま、身体に気をつけて、この夏も、息抜いて、生き抜いて下さいませ!

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Aug 5, 2009

初心

先週、思い掛けない来客があった。
この店を開店するにあたって、それまでチベット仏教の知識が皆無だった私が、夫の説明を裏付ける日本語の資料を探していた頃、一番分かり易く、一番詳しく書いてあった本で、タンカや曼荼羅の説明をする際に「間違っていなかったかな?」と、バイブルのように紐解く本の著者である「田中公明先生」が、近隣での講演会の後、うちの常連客を「鞄持ち」に従えて、お店に来て下さったのだ。

当初奥の部屋で片付け物をしていたため、夫が店で座っていたのだが、来客の声がしたため片付けを中断し店の中を覗いてみると、どこかで見たような男性と女性が立っていて、男性の方が私に名刺を差し出して『こういうものですが。』と仰る。はい、と言って名刺を見ると、先生のお名前が!よくお顔を拝見すると、あっ、本の中の写真と同じだ!で、後ろに立っていた女性を見ると、あっ、あなたは、いつもの!..... みたいな流れでのご対面となった。いや~、本当にビックリした。

田中先生は、インド・チベット・ネパールの仏教美術に関する研究の第一人者で、大学での講義の他、イベントでの講演、テレビでの解説でもお馴染みで、関連著書は多数というの雲の上の方。それにもかかわらず、こちらが開店間もない頃、お客さまからの質問で分からないことがあった時、先生の著書の中にHPのURLを見つけ、更にそこでメールアドレスを発見したため、ダメもとで不躾ながら質問を投げかけたところ、お忙しい中、時間を見つけて回答の返信を二度もして下さったという、とても親切な先生。近隣の市での講演会の後、うちの店のことを思い出して下さり、「鞄持ち」の彼女に聞くと、『ああ、その店知ってますよ~!』ということになって、猛暑の中、わざわざ足を運んで下さったそうだ。

9月には、東京の「上野の森美術館」で「チベット展」があるらしく、そこでも講演をされるとのこと。益々のご活躍の中、『もう場所も分かったから、近くに来たらまた寄りますね。』と嬉しいお言葉まで頂いた。喜びと緊張のあまり、気持ちがぶっ飛んでいたのは言うまでもない。

真っ白な状態で飛び込んだ「タンカ」や「曼荼羅」の世界は、本当に奥が深く、そして面白い。最近は忙しくてあまり勉強をしていないが、先生との再会(?)で、開店当初の学習魂が再びメラメラと燃え出してきた。

まだまだ駆け出しの、にわかチベット仏教美術学習家ですが、これからもよろしくお願いします。
..... にしても、ビックリしたよ~♪♪

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Jul 31, 2009

座布団3枚!

さぁ、仕事をやろうと思ったが、なんだか涼しくて気持ちがいいので、チョット休憩。暑ければ暑いで、だるいとか何とか言って休み、とかくお天気を都合よく休憩の言い訳にしているが、でも昨日と打って変わっての涼しい今朝は、やっぱりチョット一息つきたい。

水道管やら電気やらで、最近よく店や家の近くで工事がある。そうなると、道幅の狭い鎌倉では、車の誘導員が欠かせない。昨日のような猛暑の中、交代があるとは言え、一日中外で棒を振って立っている誘導員の方々の姿は、本当にご苦労様だ。特に最近は、年配の誘導員の方が多く、それぞれ何かの理由でこの仕事に就いているのだろうが、不慣れな姿が見ていて痛々しい。「健康」あっての物種、でも先立つものがなければ、その健康も維持できず、難しい選択だ。

少し若い誘導員(と言っても50過ぎだが)が、年配の新人誘導員を気遣っていた。地方訛りの声で『飲み物飲んでいいんだからね、くわえてなければ、タバコもいいんだからね。適当に休みなよぉ。』言われた年配の誘導員は、直立でただ『はいっ!はいっ!』と答えていた。そうだ!そうだ!そんなに必死に誘導しなくても大丈夫だから、気楽に、気楽に!と心の中で応援しておいた。

あの新人誘導員も、不況の産物かもしれないが、大変な時代を頑張って生き抜いて欲しい思う。まぁ、他人事みたいに言っているこっちも、決して安定している訳ではないが、取りあえず雨風しのいでご飯を食べている訳だから、それでよし。加えて暑いだの寒いだの、勝手なことを言っては一息ついているんだから、幸せなもんだ。

今日のこの涼しさは、誘導員の方たちには、恵の天気かな?
適当に息抜いて、そして生き抜いてね~!(ウマイッ!)

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Jul 26, 2009

夏のバランス

真夏が来たり、梅雨が舞い戻ったり、なんだか忙しい陽気の毎日で、海に行けない腹いせではないだろうが、なぜか気が付いたらビニールプールの中で、うちわを持って寝ていたチビ。昨年買ったものだが、ベッドにするにはもう小さ過ぎる。というか、ベッドとして使うものじゃないから..... 。

巷は夏休みモードに切り替わり、そこかしこに子供達が溢れ始め、小町通は夏の観光客で大盛況だ。大なり小なりのイベントが頻繁に行われる鎌倉では、あまりにその数が多過ぎて、いつどこで何をやっているのかわからない。昨日はうちの店の近くで、夕方から「何か」やっていたようで、5時半ごろから大勢の人が店の前を通り過ぎ、夜の11時頃にその群集が戻って行った。みんな同じような年代で、同じような格好をして、少々不気味だったが、いったい何の集まりだったんだろう?

子供の頃は別として、これほど長い間、日本から脱出しなかったことはない。年に数回は海外に脱出をしないと、身体と精神のバランスが崩れ初め、欲求が高まり、いつの間にかチケットを握り締めて成田に向かっている。今でも欲求は高まっているが、店の切り盛りと家事育児に忙しく、バランスを気にしている暇がない。既に開業して30年近くになる本屋さんは、「最初の5年は辛抱だよ!」と言うし、支店を何店舗も持つ大成功の美容院オーナーは、「10年は頑張らなきゃ!」と言うし、私が脱出できるのはいつになることやら。

ただ、鎌倉はこれまで未知の場所だったため、そこで知り合う人々や、店に来て下さるお客さまとの交流が、旅先で知り合う人々との交流と似ていて、何だかとってもおもしろい。何の繋がりもなく、0から築き上げていく人間関係は大変だが、発見の連続で魅力がある。それに、たまに手伝いに行くお店では、部活の後輩のような年下の子達とやんややんやと騒ぎ、学生時代のような気分が味わえる。この辺りできっと、旅に出られない精神のバランスを、調整しているのかもしれない。

一日中鬼嫁にブツブツ言われ、2歳のチビにこき使われ、道行く人は異国の言葉で、..... 可哀想な夫は、悠々自適な生活をしていたチベットが、さぞ懐かしいだろうに。まっ、今更遅いけど.... 。

さて、今日も頑張りますかね!

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Jul 22, 2009

母バカ

イベントが終わって、いつもよりしつこい頭痛が続き、ようやく回復したと思ったらチビが風邪を引き、眠れない夜が二晩続きと、健康のありがたさを思い知らされた1週間だった。せっかく入荷したチベット音楽CDもHPにアップできず、店の切り盛りが精一杯の毎日だったが、まぁ、焦らず、コツコツやるしかない。

最近チビがお気に入りの、行きつけの「安価コンビニ」があって、毎晩のように通っている。車で10分位のところのため、私が店から戻るや否や、玄関まで走ってきて『GOね!GOね!』とつぶらな瞳で見つめてくる。そうなると母バカはイヤとは言えず、疲れてヘトヘトになっていても、車を走らせてしまう。

先日いつもいるレジの男性従業員の方が、チビのお菓子にレジ済みのシールを貼ってくれた後、『うちの子も生きていればあれぐらいかな~なんて思ってね。』とポツリと言った。生まれて2ヶ月あまりで亡くなってしまったそうで、それからは奥さんともうまくいかなくなり、辛い日々を過ごされたそうだ。後ろにレジを待っているお客さまもいたため、とっさに気の利いた言葉が見つからず、『まだまだ、これからですよ。』と言うのが精一杯だったが、帰りの車の中で、無邪気にお菓子を食べているチビを見ながら、少し考えた。

子を亡くす親の悲しみは、想像に難くなく、いや、きっと想像以上のものだろう。夜中のチビの熱と咳で、オロオロしてしまう母バカには、恐くて想像すらできない。だからこの方に、陳腐な言葉でお茶を濁すようなことをしたくなかったのだが、気の利いた言葉も時には、誰かを救う手助けになる。だから何か言いたかった。

まだまだチビのこの店への熱が冷めていないため、しばらく通うことになるだろう。今度会ったら何て言おうか?何て言われたら、少しはうれしくなるのかな?チビの看病疲れが残る寝不足のボヤけた頭で、今、そんなことを考えている。

Jul 14, 2009

ゾクゾクズキズキ

7月12日(日)初めてのイベントに参加し、盛況のうちに終了しました。
屋外ということもあり、高価な商品はやめて、安価なものばかりを持参したため、忙しさの割には売り上げはパッとしませんでしたが、まぁ、お祭りなんてこんなもんでしょう。

ただ、疲れが出たのか、いつものことなのか、その日の夜からいつもの偏頭痛が..... ということで、今朝も朝からグッタリ。新商品がゾクゾクと入荷していますが、写真をアップするのはこの頭痛が引いてからで、しばしお待ちを!

ズキズキズキ........。

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Jul 8, 2009

煙たい試合

カレンダーに予定を書き込んでいて、ふと気が付いた。たぶん、今日は母の命日だ。自信はないが、確か7・8と憶え易い数字だな~なんて思っていた気がする。まぁ、間違っていても何かに影響があるわけではないし、名古屋へ行ってお墓参りするわけではないから、一応命日にしておこう。

母のヤバイ知らせを朝6時頃の姉の電話で知らされ、『早く来い!』と言われたが千葉の外れに住んでいたため、このまますぐに家を飛び出しても最低5時間はかかる。ならば、といつものようにシャワーを浴びて身繕いをし、ジープを走らせて途中ガソリンスタンド併設のカフェでアイスラテを飲み、再びジープに乗って千葉まで行き、翌日には帰る予定だったため千葉の市役所へジープを置き、千葉みなとから京葉線で東京駅まで行き、東京から新幹線に乗ってようやく一息ついたところで姉に『今新幹線に乗ったよ~!』とメールをしたら、『もう急がなくていいよ!』と言われた。ほらね、あのまま家を飛び出していても間に合わなかったでしょう?

『ずっとお母さん待ってたのにぃ~』とその場に居合わせた親戚から言われたが、30年以上振りに会う面々がほとんどだったため強く私を叱る者はおらず、皆献身的に母の世話をしてくれていた。病院から予約してあった葬儀場へ場所を移し、明日火葬して、その日のうちにお葬式やって..... と着々と事が進んでいき、姉が母の友人知人に連絡してさぁ一段落、と思っていた矢先、葬儀場の支配人が何やら申し訳なさそうに待合室に入ってくる。なんでも火葬の予約が死後24時間以上経っていなかったためキャンセルとなり、次に火葬が出来るのが混んでいるため3日後になるらしく、当然葬儀も3日後に先延ばしになるということだ。葬儀場のミスということでその後の処理は問題なく片付いたが、ただ火葬するまで線香の灯を絶やしてはいけないらしく、葬儀が出来る20畳以上ある和室で母の遺体と共に、急遽線香番として3泊するハメになってしまった。

遺体が近くにあるとは言えだだっ広い和室で、しかもテレビもシャワーも冷蔵庫もガスコンロもあるため、結構な旅館の一室だ..... 遺体さえ見なければね。線香番と言っても最近は長時間消えない渦巻状の(蚊取り線香みたいな)便利な線香もあって、一晩中起きている必要はない。名古屋の街中の葬儀場だったため、姉と交代でチョイチョイ抜け出し、美容院で髪を切って『いやぁ~母の葬儀が延びちゃってねぇ~』と、美容師が突っ込みにくい世間話をしたりして暇を潰していた。

そうそう、忘れもしないのが夜中のサッカーワールドカップ。元来サッカーには興味がないが、ジダンがどれほどすごい選手で、ワールドカップの決勝戦がどれだけ熱いかくらいは知っている。線香番を兼ねながら一人テレビを見ていて、いい感じで盛り上がっていたところでジダンの「頭突き」!!これには驚いて、葬儀場であることも線香番であることも(今更ながら)すっかり忘れ、一人夜中に大声で叫んでしまった。日曜日の深夜の試合、次の日仕事だったらたぶん見なかっただろうが、幸か不幸か線香番の任務遂行のお蔭で、世紀の試合を生でガッチリ見てしまった。

怠惰な三日間を過ごして無事葬儀を終え、真っ直ぐ千葉へ戻った。予定よりも3日も長く市役所へ駐車してしまったため、ジープに張り紙が貼られていた。仕事場に戻ると、常識的な人たちが多い私の部署では次々にお香典が渡されたが、髪を切ってサッカーを見ていた自分が貰うのも気が引けたので、全てお断りした。ただ係長が『自分の飲み食いに使ってもいいからさぁ~。』と言ってくれたので、その言葉通りに頂いた。

今日、何か名古屋でやっているのかな?
姉に電話して、もし間違っていたらウルサイからやめておこう。
そう言えば、あれからジダンどうしたんだろう?
ジダン万歳!!

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Jul 7, 2009

通知文

あれやこれやと何だかバタバタしていて、あっち行け~こっち行け~と邪魔モノ扱いされていじけているチビ。ママの靴を持ち出して、入り口でお出掛けを待つ姿。こんな風に履かれるため、踵やバンドが取れてダメになった靴は数知れず。もう残り少ないんだから、勘弁してよね。

梅雨らしいジメジメムシムシの曇り空が続く毎日、洗濯物は乾かないし、身体はだるいし、チビはうるさいし、夫はもっとうるさいし、...... となにかと鬱陶しい今日この頃ですが、逞しく元気に過ごしています。そう言えばこの店長日記を始めてから、いつもマメに手紙やメールを送ってくれていた友人達から、頻繁に連絡が来なくなった。彼女ら曰く、以前はどこで何をしでかしているかわからなかった私の行動が、この店長日記を読むことで大体わかるので、ついついメールを書くのが疎かになってしまうそうだ。

チョット、今ドキッとしたあなた!あなたのことよ!そっちはよくてもこっちはそっちの様子がわからないんだから、近況報告でも何でも送ってちょーだい!店の切り盛りと子育てと夫のマインドコントロールで、もうヘロヘロなんだから!

さて、一斉通知はこれくらいにして、靴を壊される前にうるさいチビを連れて、郵便局でも行きますかね。
暑そうだなぁ~ヘロヘロ~♪♪

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Jul 2, 2009

梅雨の雨間

気が付いたら7月の2日だった。気が付いたら棺桶の中にいるんじゃないか、と思うくらい時の経つのが早い。チビが二十歳になるまでは親の責任、だからまだ18年もあるんだよなぁ~、なんて責任の重さを痛感していたが、こんなのもきっとあっという間で、『あっこ、あっこ~!』なんて抱っこをせがんでくる可愛らしいチビも、あと10年もすれば汚い男の子になって、家に寄り付かなくなるんだろうな。...... とスコールのような雨が降りしきる店の外を眺めながら、しみじみと考えていた。

自分自身、名古屋の高校を卒業してからは千葉だ、東京だ、神奈川だと関東に居座り、まともに実家に帰ったことは無い。疎遠だった上に母親が亡くなって、父親も再婚して、自営業も始まって、と益々帰る条件が整わなくなり、親の存在を日々忘れている。そんな自分だから、チビに『ずっと近くに居ろ!』とはあまり強く言えないが、実際にそういう場に出くわしてみないとわからないし、寂しさのあまり『ヤダヤダ、傍に居て!』と恋人に捨てられる女みたいに言ってしまうかもしれない。夫は今からチビがこの先行く全てのところに付いて行くと、本気か冗談か分からないことを明言しているが、本当にやりそうで恐い。

まぁ、何はともあれ、大儲けしなくてもいいから、家族3人が食べていけるくらいお金が回って、できればたま~に日本から脱出できるくらい余禄があって、家族皆元気で、無事にチビの二十歳が迎えられればいいかなと、忙しい合間に願うばかりである。

おっ、いつの間にかスコールが止んでいた。
さて、そろそろお仕事始めましょうかね!

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Jun 26, 2009

ケリーは何処?

マイケル・ジャクソンが亡くなった!.... と大騒ぎするメディアにかき消されてしまったファラ・フォーセットの死。まだ小学生だった頃、深夜の海外ドラマを少し背伸びしながらかじりついて見ていた。その代表が「チャーリーズ・エンジェル」。ファラ・フォーセットよりはケリー(写真左上)の方が断然好きだったが、この3人のバランスが良かった。途中ファラが降板して別の金髪女優になり、全体的につまらなくなって見なくなった。チビの小学生の私にとって、強くて綺麗な憧れのお姉さま達のドラマだった。

身長151.5cm(公称152cm)の私。あともし5cm高かったらどうしただろう?小さい頃憧れた「刑事」になっていただろうか?それともフライトアテンダントになって世界各国を旅していただろうか?身長が低いことをコンプレックスに思ったことはなく、Gパンを買うときにカットする布が多過ぎてイラッとするぐらい。そう言えば夫のGパンを買った時、ノーカットで購入したのには本当にビックリした。

人生に「もし .... たら」はない。ケリーにもファラにもなれなかった私だが、まぁまぁおもしろい人生を送っているし、その人生もまだまだ続いている。深夜のテレビにかじりついていた頃の私には、こんな人生想像もつかなかったろうなぁ。

次に回顧する時には、何をしているだろう?
ケリーになってたりして????

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Jun 22, 2009

頭痛とカフェと私

頭痛がして、常備薬のバファリンプラスがきれていたので、チビとの散歩のついでに夫に買ってきてくれるよう頼んだ。しかし待ちきれずに鞄の中を探ってみると、何年か前に中国を訪れた際に買った(怪しい?)頭痛薬が見つかり、取りあえず飲んでみた。もう期限切れのような気がするが、まぁ無いよりはいいだろう。

頭痛と共に目覚めた気だるい朝は、行きつけのカフェで温かいカフェラテを飲み、ガラス越しに道行く人をぼんやり眺めながら、身も心もリフレッシュさせて仕事場へ向かう..... と言うのが理想なのだが、しかも鎌倉では叶わぬ夢ではないのだが、我が家の状況が許さず、少なくとも後10年は、キッチンで料理をしながら冷たい牛乳を飲み、汗だくで店に辿り着く毎日なんだろうな。いつも前を通り過ぎるだけのスタバが恨めしい.....。

あっちこっちを旅していた頃は、必ず旅先で地元のカフェへ行き、お気に入りを見つけては通いつめた。たぶん旅先のカフェ話だけで、本が1冊かけるぐらいのバカ話があるだろう。ああいう非生産的な現実は、私の中でとても大切な時間だ。

しかし、やるべきことが散在している今、それでも逃避したいほど精神的に追い詰められてはおらず、今日も元気に逞しく生きる予定だ。何だか怪しかった頭痛薬も効いてきたみたいだし、美味しかったアイルランドのレーズンスコーンの味を思い出しながら、今日の後半戦も頑張るぞ!

あ~、スコーン食べたくなってきた。
買ってきてくれないかな~?
こういうときに限って「せんべい」とか買って来るんだよな~。
そんでもって、『君は俺の買ったものは全て気に入らないようだな。』とか言うんだよなぁ~。
あ~面倒くさい。
ブツブツブツ...... 。

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Jun 19, 2009

ヤラ~ソヤラソ~♪♪

今更と言えば今更なのだが、チベット音楽のCDやVCDを店に置くことになった。いつも店内で聴いていたり口ずさんでいる割には、なぜだか今更となってしまった。今更になった分、置くものは吟味に吟味を重ね、成都でCDを扱う友人の店から在庫一覧表をメールで送ってもらい、そこから私がチベットを訪れた際に印象に残ったもの、夫に聞くチベット族の人気の度合い、さらに日本での受け具合を考慮に入れ、最後はとにかく「私がゾクッとするかどうか」を基準に選んだ。

中学生の時に聴いた松山千春の音楽に始まって、草原系の音楽は私をゾクゾクさせる。チベットの音楽は、草原系に演歌調がミックスされたようなものが多く、これはまた叙情豊かでいい~。選曲しているうちに、販売のためなのか自分のためなのか、だんだん分からなくなってきて夫に注意された。うちに来て下さるお客様が、私と同じような感覚の方々だといいんだが..... 。

曲を聴いていたら、ものすごく行きたくなってきた。あ~、あ~、と想い出に浸っていると、夫が歌を口ずさみ始めた。ウルサイなぁ~、人がいい気分に浸っているのに.......すると今度は、チビがおもちゃのピアノをジャンジャラとひき始めた。ハイハイハイハイわかりましたよ!草原から無理やり現実に引きずり戻され、再び店の作業に追われる私。

せめて頭の中は、草原の風が通り抜けますように.....。

販売は来月になります。
乞うご期待!!

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Jun 16, 2009

うみゃあ~ね~!

最近、おもしろいことに気が付いた。チビの話す日本語が「女言葉」になっている、ということだ。幼稚園や保育園にはまだ行っていないし、近くに同世代の友達もいないため、チビの耳に入る日本語はほとんど私かテレビだけ。顔を見れば常に大声で怒鳴っている私の声は印象に残り易いようで、全て私の口癖となっている。

よく耳にするのは『イヤよ~!』『ダメよ~!』の拒絶系。確かにチビの悪戯や危ない行動を前にして、多用している覚えがある。次に多いのが『おいしいねぇ~!』『ねぇ~!』の共感系。そんなに使ってたかな?と思いきや、夫から私がいつも店でお客さんと会話をしている時、しょっちゅう耳にすると指摘された。恐るべし、チビの洞察力。

女言葉を耳にして違和感を感じるのは私だけで、モンゴル族の夫にしてみればただの日本語。なかなか身に付かない、にっくき「外国語」だ。しかしチビが言葉を覚えるにあたっては、環境的に日本語の方が断然有利で、夫が話すモンゴル語や中国語は、第二外国語になりかねない。自分の子供とたっぷり母語で話しをしたいのか、最近やけにチビにモンゴル語で話し掛けている気がする。まぁ、ムリもないかな。

そんなに心配しなくても、私の何倍もの時間を普段チビと過ごしているんだから、そのうちチビの方から『アーバ(モンゴル語で父のこと)』って呼んでくるかもよ。

私も環境に甘んじていないで、名古屋弁でも教えようかな?
名古屋弁とモンゴル語のバイリンガルってどぉよ?

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Jun 11, 2009

梅雨の晴れ間

最近、朝店に到着するのが遅い。寝坊しているわけではなく、チビの朝のご機嫌がものすご~く悪いからだ。起きた途端泣きべそで、その後は『あっこ、あっこ!(抱っこ!のこと)』と両手を広げて離れない。初めのうちは愛おしくて「いい子、いい子」していたが、これを毎朝時間が無い時にやられると、かなりウンザリする。日頃可愛がってあげられない負い目から、こんな時ぐらいはと抱っこするのだが、そうすると自分の身支度が疎かになり、店の到着も開店ギリギリとなってしまう。もし開店間際の店内で、髪の毛振り乱して汗だくの私がいたら、『またアイツか?』と思ってちょうだい。

さて、関東も梅雨入りし、ジメジメムシムシカビカビの季節となった。あ~、カビカビ、鎌倉が(うちだけが?)これほど湿気が多いとは露知らず、昨年のこの時期に皮の靴やコートは全滅し、倉庫代わりに使っている小部屋の本やタンスの表面全てに薄っすらと白い粉が吹いていた。あ~、またあの状況になるかと思うと気が重い。日中扉や窓を閉めきって換気が悪いのだから、当然と言えば当然だが...... 早く湿気取り買ってこなきゃ!

いつの間にか外の雨は上がったようで、チビがボールを持って『GOね?GOね?』と愛くるしくパパにせがんでいる。果てしなく親バカなパパは、老体にムチ打って今日もチビとお散歩だ。彼らを餓死させないように、そろそろ私も頑張りますかね!

7月12日(日)「鎌人市場(かまんどいちば)」へイベント初出店します。
時間 9:00~16:00 雨天中止
場所 鎌倉海浜公園 由比ケ浜地区 です。
皆さんお誘い合わせの上、是非お越し下さい!!

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Jun 5, 2009

気になる気

雨で来客も少ないだろうからと、午前中にチビの予防接種に行って来た。いつも元気で病気知らずのチビのため、予防接種や健康診断以外で医者にかかることはない。しかしこの先のことを考え、未知の鎌倉でかかりつけのお医者さんを決めるために、過去の予防接種や健康診断で3つの医院を訪れ、最終的に今日行った医院に落ち着いた。

そこは年高の女医さんが仕切っている、旧式の医院。最先端技術の大病院は別として、通常の疾患でかかる町医者はこの方がいい。しかも若い先生よりは、年高で何十年もそこでたくさんの患者を診てきた、という方が好きだ。この辺りは結構考えが古く、時代が変わって病気も変わり、医術もどんどん変化してきているだろうが、症状の話しをしている最中にパソコンのカルテに集中している先生よりは、じっくり目を見て耳を傾けてくれる先生の方が安心できる。

チビが1歳になる前に、仕入れの関係で中国の成都を訪れたことがある。渡航前から風邪気味だったが日程を変更できず、ムリを承知で連れて行くとやっぱり滞在先で具合を悪くし、タクシーの運ちゃんが推奨する町医者へ連れて行ってもらった。そこは医院というよりは薬局のようなところで、中年の女性が一応白衣を着ていたが、ベッドと椅子が置いてあるだけの、綺麗ではないが不潔ではない、バラック小屋のようなところだった。しかし次から次へと患者が訪れ、女医と思われるその女性の指示で、横にいるジャージ姿の若い女性がバンバンとおしりに注射をしていく、という盛況(?)ぶりだった。さすがに1歳前で涙目の、ほっぺが真っ赤になって元気がないチビに対しては、よく診て話しを聞いてくれ、丁寧なアドバイスもしてくれて、最後はお決まり(?)のお尻注射をして終わった。

よほど難しい疾患でなければ、親も子もこれで十分である。「病は気から」なら、治すのも「気」から。よく話しを聞いてくれて、よく説明をしてくれて、どっしり構えていてくれればそれでよし。かかりつけ医とは、そんなものだと思う。

注射で大泣きをしたせいか、いつもよりも5時間も早く昼寝をし始めたチビ。痛かったろうに。そう言えば、もう何十年も注射ってしてないなぁ~。
まぁ、したくはないけど...... 。

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Jun 2, 2009

自省の苦

昨日、以前からチベット仏教に関心があったという通りすがりのお客さまと、日本人がいかに退化しているかについて話し合った。医療関係の仕事に従事しているらしく、その方面の知識は明るい。インフルエンザもアレルギーも、人間の身体に免疫力がなくなっている証拠であること。汗をかかなくなったため、解毒ができない身体になっていること。薬に頼り過ぎ、自然治癒力もなくなっていること。病気や環境とは共存共栄で、お互いのバランスが最も大切だということ、などなど..... 。

たぶん、みんな頭ではわかっているが、ついつい安易な方に流れてしまっているのだろう。暑いとついついエアコンに手が伸びてしまうし、太陽の下での遊びは夫に行かせるし、頭が痛いとすぐにバファリンプラスを飲んじゃうし..... ってつまり私のこと。どこかのCMじゃないけど、『知っている』を『している』にしよう、とは正にこのこと。気を付けなければ..... 。

今年ももう6月、夏はすぐ目の前だ!暑い日差しの中に夫とチビを追いやり、日陰で涼しい店の中で、こんな教訓めいたことを書きながら自省している。

そうそう、このチベットの薬膳香、免疫力強化に効果ありなのよ。
そこの退化した身体のあなた、いかがですか??

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May 28, 2009

非常と平常の間

先日、遥か中国の青海省に住む夫の妹さんから電話があった。外国慣れしていない夫の実家とは、こちらから電話をすることがあっても向こうからかかってくることはなく、だから何か大変な事が起きたんじゃないかと心配したが、中国のニュースで日本の新型インフルエンザが話題になっており、うちら家族を気遣って、海外に電話をかけたことがあるという友人の助けを借りながら電話をしてくれたそうだ。非常にありがたい。

ニュースというものは、とかく大袈裟に表現をする。だから1つの情報源として活用はするが、鵜呑みにしないよう心掛けている。とは言っても、一度読んで記憶に留めてしまうと、それにかかわる人や物や場所を、その情報を踏まえて見てしまうのは否定できない。これは非常に危険なことだ。

海外放浪が好きになったことの1つに、「百聞は一見にしかず」を痛感したからというものがある。初めての渡航で、それまでテレビや本で得た情報と現地で実際に見て感じたことがあまりに異なり、非常に衝撃を受けた。これは今後の私の生き方にも大きく影響し、人の噂やマスコミの情報を信用しなくなった。自分で見て、感じて、判断するまでは、ネガティブなイメージを持たないよう心掛けるようになった。しかし最近は、一昔前と違ってネットの情報も溢れ、「百聞」が「千聞」「万聞」以上になり、「一見」したような気分にさせてしまう。これは非常に恐い。

店の前を通り過ぎる人の姿にマスク姿が増えた以外は、これまでと何ら変わらない日々を送っている。「日本インフルエンザ」と代名詞が付き始めた国の「一見」はこんなものだ。最近店に閉じこもりがちなので、そろそろ「一見」しに旅立ちたいなぁ~。

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May 24, 2009

ダル花

雨のせいか、寝坊をした。
そのせいか、昼を過ぎてもダルイ。

そんな怠惰な雰囲気に「喝」を入れようと、店内の大掃除を始めた...... ら、お客さまがいらっしゃって、しばし歓談。退店後、再びダラダラモードにスイッチが切り替わってしまい、大掃除が中断されてしまった。

しょうがないからチビにマックの割引チケットを握らせて、『パパとGO!』と呪文のように教えながら追いやり、ついでに「アイスコーヒー」のテイクアウトを頼んだ。これが届けば、少しは目が覚めるだろう。

以前、ゲーム好きで家に引きこもりがちな友人が、『向日葵って、うっとうしい!』と言っていた。今なら何だか分かるような気がする。こんな雨でダルイ時は、溌剌と黄色く輝く向日葵よりも、雨に濡れながらも健気に咲いている紫陽花の方がいい。

この向日葵、昨日お隣のお店に南房総の千倉から届いたもの。房総半島を脱出しても、相変わらず縁が切れないなぁ、と苦笑い。そう言えば、以前住んでいたところの市の花(木?)が、紫陽花だったような気がする。

まっ、ムリして大掃除するのは止めにして、コーヒーが届くまで紫陽花モードでのんびりしてましょう~♪♪

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May 20, 2009

甜蜜蜜

すっかり夏の陽気ですねぇ~。
集荷に来た運送会社のお兄ちゃんが汗だくになっているのを見て、室内の仕事の有難さをしみじみと感じた。エアコンは今ドライ運転中だが、この分だと冷房運転に切り替えないといけないかな?

なんだか無性に映画が観たくなり、「TSUTAYA」でもいいからと思ったが時間とチビが許さず、悶々としながら最後のアガキで店のBGMを映画音楽にした。少し前の結構ベタな香港映画が好きで、香港や中国を訪れた際にDVDやCDを随分買い漁った。そのコレクションから適当にチョイスして、チベットとは無縁の音楽を聴き始めた。懐かしい映像が蘇り、映画鑑賞もどきに浸っている。

以前アイルランドを訪れた際、飛行機の都合で行き帰りに香港で一泊ずつした。中国返還前に2度訪れたことがあったが返還後は初めてで、どんな風に変わったかなと思いながら市内へ繰り出すと、相変わらず熱気ムンムンの派手な看板が立ち並ぶ香港らしい香港が見られ、少々安心したのを憶えている。

アイルランドから香港へ向かう便で、隣の席に座った一昔前の「オタク」の象徴のような、汚らしい(失礼!)長髪にメガネ姿の香港人の男性が、冷房が効き過ぎた機内で寒がっている私に、黙って自分の毛布を差し出したり、棚への荷物の上げ下ろしを手伝ったりと、見た目と違った(失礼!)その親切な姿に心打たれた。

香港への着陸が近づいてきた頃、この寡黙でオタク(?)で親切な香港人が、突然静かな息遣いと共に掌を右へ左へとクネクネやり始めた。お~、これは正にリー様(ジェット・リーのこと)が以前映画の中でやっていた「八卦掌(はっけしょう:掌を多用するカンフーの一種)」ではないか!しかもこの人香港人だしぃ~、間違いない!!.... と、「日本人は皆着物を着て刀を差して歩いている」みたいな発想で勝手にワクワクしながら片言の広東語で聞いてみると、『いや、単にストレッチしていただけ!』とそっけない返事。
なんだ....。

映画さながらの出会いを期待してか、でも現実はこんなもの。ちなみに、この時の香港と日本の往復の機内で観た「天下無賊」という映画がきっかけでチベット行きを決意し、夫と知り合うことになり、鎌倉で開業することになり..... と私の人生が流れていく。事実は「映画」よりも奇なり?
>>>to be continued

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May 15, 2009

憧憬

修学旅行シーズン真っ盛りのようで、市内のあちこちで地図を片手にウロウロしている小中学生の小グループをよく見かける。最近の修学旅行は、予め決めた場所へ引率を伴わず生徒達だけで探し当てる形態のものが多いようで、また、グループごとに時間を競い合ったりもしているようだ。鎌倉に住んで1年以上になるが、まともに道を教えられるのは家の近くの「銭洗弁財天」と「鶴岡八幡宮」ぐらい。なのに先日これらの小グループに「源氏山公園」を聞かれ、町で見かけた看板を思い出しながら適当に答えたらどうやら遠回りだったみたいで、途中で近道を教えてもらって引き返してきたこのグループにばったり再会し、非常に気まずい思いをした。間違っていた訳じゃないんだから、ねぇ....。

修学旅行に限らず鎌倉を訪れる人たちは、神社仏閣への道すがらに建ち並ぶおしゃれな高級住宅を見て、『わぁ~、すてきぃ~こんなところに住みた~い!』とよく口にしている。確かに静かで、情緒もあって、大きな犬を散歩させているマダムがウヨウヨしていたりして、皆が憧れる気持ちも分かる。この地にどっしり居を構え余生を送るのもいいが、根が遊牧民体質なのか、そういう生活にあまり魅力を感じない。もし今、『オーストラリアでいい仕事があるけど、来ない?』なんて言われたら、2秒後にはネットで格安チケットを探し始めているだろう。

元来、土地に愛着を持たない性格なのかもしれない。故郷の名古屋にはそれなりに愛着はあるが、思い出だけでも十分である。鎌倉も気に入っているが、絶対にここでなければ、と言うほどではない。チビのことを考えると、それなりにきちんとした自分の家を持って一箇所に落ち着いた方が.... と思うが、しかしそれほどこだわってはいない。一番の憧れは、遊牧生活の現代版とでも言おうか、キャンピングカーで世界各国をフラフラすること。今の時代、そんな夢の生活を成し遂げるには捨てなければならないものがたくさん出てきて大変だが、それが許される身分になったら、是非成し遂げてみたいと思う。

チビが20歳を過ぎたらやってもいいかな?
年金生活になったらやってもいいかな?
まずはどこへ行こうかな?
キャンピングカー貯金でも始めようかな~♪♪

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May 12, 2009

グリコなコラム

先日忙しく店で仕事をしていると、チビが床に置いてあった新聞を取り上げ『ベーバ!ベーバ!』と言いながら近寄って来る。『ベーバ!』とは以前勤めていた職場の先輩が、チビに贈ってくれた絵本に出てくるクマのこと。別にクマの名前がベーバな訳ではなく、チビが勝手にそう呼んでいるだけで、なんで「クマ」が「ベーバ」になったのかは分からない。思うに、2冊贈ってくれた絵本の一方に、カバやラクダなどいろんな動物がたくさん出てきたため、読んで聞かせているうちにそれらの名前がミックスされてしまったのだろう。今ではすっかりこの「クマ」は「ベーバ」に定着し、『ベーバどこ?』と尋ねればどこからともなくこの絵本を探し出してきて、得意げにページをめくってはクマを指差しながら『ベーバ!』と叫ぶ。

そんな中で新聞を持って『ベーバ!ベーバ!』と騒いでいたため、『それはベーバじゃないでしょう?』と言うと、わずか1cm四方の小さな写真を指差していた。なんとそれは、新聞の記事の名作絵本ランキングで、『ベーバ!』の絵本が第3位で紹介されていたのだ。よくそんな小さい記事を見つけたものだと、感心しながら少々褒め過ぎたため、得意になったチビがその後しばらく『ベーバ!ベーバ!』とうるさかったのは失敗だったが、しかし子供の記憶や目線は大したものだ。

最近一人の自由な時間がないため、大好きな映画や本からはすっかり遠ざかっている。そんな中での唯一の「読書」が、店で仕事の合間に読む新聞だ。中でも、朝日新聞に週1回の割合で掲載される沢木耕太郎の「銀の街から」は、見つければ必ず熟読するお気に入りだ。新作映画を臨場感たっぷりに紹介するコラムで、彼の手にかかればどんな映画も魅力ある作品となってしまい、映画館に出向かないまでも「TSUTAYA」リストにエントリーされる。ただ今は「TSUTAYA」時間もままならないため、リストアップされる作品が増える一方だが、このコラムを読めば映画を1つ観たような満足感を味わえる。今日紹介されていたのは、韓国映画の「チェイサー」だった。おもしろそうだ...... もちろん「TSUTAYA」リストにエントリーした。

絵本ランキングの第7位に、「スーホの白い馬」が入っていた。これはモンゴルの民話で馬頭琴に繋がる話だが、夫は全く知らず現地でも聞いた事がないと言う。絵本なら日本語も簡単だろうし、今度買ってあげようかな?....... いや、もったいないからやめておこう。

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May 8, 2009

電車でGO!!

今日は朝5:30に起き、店も午前中だけお休みし、六本木にある中国大使館まで夫のパスポートの更新手続きに出掛けた。夫はモンゴル族だが、中国の内モンゴル出身のため国籍は中国になる。しかし家族や学校ではモンゴル語を使ってきたため、中国語はネイティブレベルで話せても書くのは苦手だ。だから中国との電話のやりとりは夫任せだが、手紙や書類のほとんどは私の仕事となる。今日も大使館の窓口で、夫本人が横にいるにもかかわらず中国人の職員とやり取りし、書類に記入したのは全て私だった。私の国のパスポートじゃないんだから ..... 。

9時の大使館の開館に合わせて出掛けたため、朝の通勤ラッシュ真っ盛りの電車に遭遇し、しかも人身事故で湘南・新宿ラインが大幅に遅れるなど、電車はすし詰め状態だった。電車大好きのチビは、いつも手を振って見送るばかりの電車に乗れたため、どんなに混んで押し潰されても大はしゃぎで、隣の無表情なお兄さんの肩を触ろうとしたり、お姉さんのカバンをいじろうとしたり、つり革にぶら下がろうとしたり..... まぁこっちも泣かれるよりはましだったが、遅延している満員電車で皆が神経を尖らせている中、ノー天気にはしゃいで起こすこの手の「事件」を未然に防ぐため、神経をピリピリさせていた。

パスポートは希望すれば、着払いで郵送してくれると言う。もちろん、即断即決で郵送を選んだ。もう今日みたいな朝はごめんだ。早朝からチビを抱っこして神経をすり減らしていたので、筋肉痛と神経痛(?)になりそうだ。さすがに大変そうに見えたのか、店に戻ってチビが昼寝をし始めたら、夫が買い物に行って来ると言う。何やら私の好きなコーヒーを買ってきてくれるそうだが、本当はチビが寝静まったので、夫に店番を頼んで奥で仮眠でもしようかと思っていたんだけど ..... 相変わらず気が合わない。でもせっかくの好意だし、とりあえず黙って送り出した。

帰りの電車も大幅に遅延していて、でもそのおかげで鎌倉方面行きの電車を避ける人が増え、タイミングよく乗った1時間遅れの逗子行きはガラガラだった。相変わらず大はしゃぎのチビは、椅子の上に立ちながらガラス窓に顔をくっつけ、流れる景色と行き交う電車をキラキラした目で指差しながら眺めていた。

郵送にしたのは間違いだったかな?
今度電車に乗るのは、パパのビザの更新ね!

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May 3, 2009

切れない糸

毎朝店の開店準備があるため、チビや夫より先に家を出る。以前は自分も一緒に行きたいと泣いて私の後を追っかけて来たチビも、諦めたのか慣れたのか、今では笑顔で両手バイバイをして私を送り出す。今度は逆にこっちの方が後ろ髪を引かれてしまうが、それを断ち切って一人足早に店に向かう。二時間もすればまた店で再会する笑っちゃうような僅かな別れだが、家のドアを閉めた途端、いつも「ぷつん」と何か糸が途切れたような音を感じる。たぶん、終始騒がしいチビの声から解き放たれ、急に外の静寂の中で一人ぼっちになったせいだと思うが、何とも言えない妙な感覚が頭の中を駆け巡る。

昨日、6ヶ月目に入っていた友人のお腹の赤ちゃんが、残念なことにこの世に産まれ出ることなく亡くなってしまった。今朝その連絡を受け、その悲しみの大きさを想像するに難くなく、気の利いた言葉が見つからず「ゆっくり休んでね!」としか言いようがなかった。改めてチビがこの世に生まれ、五体満足であることの奇跡を噛み締めずにはいられない。

そんなことを考えながら店に到着したら、チビの食べかけのパンがビデオカセットの上に置いてあった。しかも真ん中だけ食べる「セレブ食い」。誰も教えていないのに、おいしいところは知っている。あんにゃろぉ~と思いつつ、なんだか妙に嬉しくなった。チビが元気であることに、素直に感謝したい。

あと1時間もすればチビと夫がやって来て、ここもまた賑やかになる。私の途切れた頭の中の糸も、再び繋がることだろう。人生の中できっと何度も何度も途切れ、その度に結び直し、丈夫で太い切れない糸になっていくんだろうなぁ。

友人の途切れた心の糸が、一日も早く繋がりますように。

May 1, 2009

覚醒

5月ですねぇ。爽やかな初夏の風が、店の入り口から裏口に向けて通り抜けていき、何とも言えない心地良さを感じる。

夕べはチビの寝つきが悪かったためかなりの寝不足で、気だるい朝を迎えながら店に到着した。ダラダラと開店準備をしていると、お隣の店の奥さんにサツマイモとりんごの煮付けを頂いた。時々頂くもので、サツマイモとりんごに砂糖とバターをチョッピリ入れて後はただただ煮込むだけのシンプルな料理(デザート?)なのだが、これが本当においしい!酸味と甘みのバランスが絶妙で、今ではすっかりチビと私の大好物となってしまった。

今日はチビが到着する前に、しかも大量に温かいままで頂いたので、我慢できずにむさぼってしまった。うまい~!半分くらい食べてふと我に返り、写真を撮って入れ物に蓋をした。危ない危ない、全部食べてしまうところだった。

朝から好物をお腹に入れ、ようやく目も覚めてきた。5月はいいニュースがたくさん聞けますように~♪

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Apr 25, 2009

愛、愛、愛

雨ですねぇ~!早い人ならもうゴールデンウィークのスタートを切って、海外に飛び出しているんでしょうね。私が勤め人だった頃は、後半出発組。エアーチケットって、大連休の前倒しは高いけれど、後半に行くにつれて尻つぼみになっていくもので、前半組が帰り始める頃の格安チケットをゲットして旅立つ。当時の職場の後輩達には随分迷惑をかけたかもしれないけれど、そういう人間だとイメージを植え付けておいたので、きっと最初から諦めていたことでしょう。ほら、先輩が堂々と休んでくれた方が、下も休み易いでしょう?まぁ、言い訳だけどね.....。

話しは変わって、最近書類の添削をする仕事を手伝って、日本語の言い回しの難しさを久々に実感した。「久々」というのは、以前外国人に日本語を教えていたため、その時にひしひしと感じていたからだ。特に彼らが難題にしていたことの1つは、同じ漢字でも後ろに来る送り仮名によって、読み方や意味が変わってしまうこと。例えば「明るい」「明らか」はそれぞれ「アカるい」「アキらか」で、意味が違うことも日本人なら説明するまでもない。でもこの変化、外国人の目には異様に映るようで、「アキるい」「アカらか」と平気で答える。

モンゴル族で家族とはモンゴル語を使って話していた夫は、中国で暮らしていたため漢字は大体わかる。しかし日本語のこの独特の言い回しは、いつまでたっても馴染めない。普段の会話は英語だが、勉強のために一生懸命日本語で話し掛けてくる夫のこの手の間違いを、その都度訂正していると会話が成り立たないため聞き流してしまうが、これが夫の日本語力を停滞させていることは間違いない。つまりは私の責任なのだが、でも、本当に面倒なのよね~。

チビの笑顔が日々「愛くるしく」私を和ませる。でもチビの泣き顔はたまらなく「愛おしい」。
この違いがわかるようになったら、次のステップに昇級ね!

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Apr 22, 2009

役割

何やかやとバタバタしていたら、もう4月も後半になっていた。一日が恐ろしいほど早く過ぎていく。ゴールデンウィークを目前に各店でも気合が入っているようで、うちも頑張らなくてはならないが、時間だけが瞬く間に過ぎていってしまう。

忙しいと最初に削られるのは家族との時間で、とりわけチビと遊ぶ時間はどんどん減っていく。昼間の来客が多い時間は、夫にチビを外へ連れ出してもらう。海辺の公園で思いっきり遊んで帰ってくると、4時過ぎに昼寝を始めるので、夕方の仕事がはかどる。そんな感じだから、今まで一度も私がチビを公園へ連れて行ったことがない。夫から聞かされる公園でのチビのやんちゃぶりに、笑ったり、心配したりと想像を膨らませている。

店をチョット抜け出すくらいわけないのだが、たまに電話がかかったり、常連のお客さんとの会話など、開店間もない店で迷惑はかけたくない。それに一度チビと公園に行き始めたら、きっとその次も行きたくなって、仕事に集中できなくなるだろうし、チビにも「ママは一緒に行かれない人」と思わせておいた方が、何かと今は都合がいい。まぁ、全部こっちの勝手だが。

今日も夫がチビを公園へ連れて行こうとすると、友人からもらった大きなシャベルカーを持って行くと言って聞かず、パパに怒られていじけていた。泣く泣くおもちゃを置いてパパに抱っこされて公園へ向かったチビ。初夏のような日差しの中で、今日はどんなことをしているのだろう?

さて、ママはもう一仕事!

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Apr 13, 2009

つれづれ

昨日は鎌倉のメインストリートである若宮大路で、「鎌倉まつり」のパレードが行われていたらしい。いつものように店で籠の鳥状態だったため詳しいことはわからないが、その人込みから逃れてきたお客さんから聞いたところによると、御神輿やらミス鎌倉やらブラスバンドやら、様々なパレードで賑わっていたそうだ。ほんの数百メートルしか離れていないのに、今小路通り(うちの店のある通り)の静かなこと。

そう言えば、うちのすぐ近くの超高級マンションに超有名芸能人が住んでいるらしく、先日芸能レポーターがうちに取材に来た。住んでいるかどうか定かではなく、もちろん会ったことも無かったので何も答えられなかったが、即日完売の5億の部屋は、芸能人かどこかの社長さんじゃなければそう易々と買えるものではないだろう。

『掃除が大変だから、寝室とリビングの二部屋だけあれば十分なんだけど....。』と、あるお客さんと話していたら『金持ちは自分で掃除しないから!』と突っ込まれた。ごもっともで....。

今日も紫外線たっぷりの初夏のような鎌倉で、相変わらず季節感なく籠の鳥状態の私、でも、まぁ、シミができなくていいかな?アイスラテ飲みたいな~!

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Apr 6, 2009

初めの一歩

今日は鎌倉市の小学校の入学式のようで、正装した両親に連れられた新小学生達が、真新しいランドセルを嬉しそうに背負って飛び跳ねながら歩いていた。うちのチビも来年か再来年には幼稚園か保育園にデビューとなるだろうが、昼間チビと過ごすことが多い夫は『チビが学校に行くようになったら昼間どうやって過ごせばいいんだ.....?』と今から寂しがっている。チビの通園よりも、子離れできそうもないこっちの方がよっぽど心配だ。

うちの店がある御成町は以前天皇の別荘があったところらしく、天皇が来ると「天皇のおな~り~」となることからこの地名が付いた、と店の外を走る人力車のお兄さんがお客さんに説明していた。伝統のある御成小学校から御成中学に入り、湘南高校へ行って東大に入る、というのがここらのエリートコースだと、常連のお客さんがうちのチビに言い聞かせていた。中学まではなんとかなると思うが、高校から先は約束できないな。

夫は文字通り草原で馬に乗って過ごした生粋のモンゴル遊牧民、幼い頃学校に通っても先生とは名ばかりの近所の少し年高のお兄さんかお姉さんで、まともに勉強など教えてもらえなかったそうだ。16歳で家を出てインドで学校に通いようやくそれなりの知識がついたが、日本人の常識的なレベルには程遠い。夫と一緒に仕事をしていて、知識があるのと無いのとではこんなにも選択の幅が違うものなのかといつも思わされる。しかし、知識があり過ぎるのもやっかいなもので、これをするとどうなるのか、この先に何が待ち受けているのか、これをするよりもあれをした方がいいのか.....、とやる前から考え過ぎ、初めの一歩がなかなか踏み出せない。これが日本人の悪いところでもある。知識はもちろんたくさんあるに越したことは無いが、それが足かせになっては意味が無い。恵まれた教育環境の日本で溢れるほど与えられた知識は、行動を伴ってこそ初めて実に結び付く。失敗しても、ダメもとでも、もう少し身体で学ぶ必要がある気がする。

チビが学校に行くようになったら、算数の宿題とかパパに聞くんだろうな~。パパ、どうやって逃げるんだろう?しょうがないから、二人まとめて教えるか!

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Apr 1, 2009

腹冷え

春が来て、チビのトイレトレーニングを始めた途端「花冷え」の毎日で、トイレに行くのを失敗してパンツを脱がされ、お尻丸出しのチビがお腹を冷やさないかと「腹冷え」を心配している今日この頃、なんだかバタバタしているうちに4月になっていた。商売繁盛で忙しかったのならいいが、この不況を乗り切るためのあの手この手と、新商品の開発に追われた1週間で、まだそれが終わっていないため疲労感だけが残っているが、とにかく前へ進まなければ。

先日、以前勤めていた職場の人事異動があり、それと共に友人達から連絡が入った。誰がどこに異動したなど懐かしい名前が次々に挙がり、いつものこの時期のバタバタ感を思い出していた。「出るも地獄、残るも地獄」異動したからと言って楽な部署はなく、しかし残っていてもこの激務から開放されることはなく、扱う内容とメンバーが変わるだけの先の見えない堂々巡り。精神的に追い詰められた者も何人かいて、皆相当疲れていた。今も状況は相変わらずで、むしろ悪くなっていると言う。どこもかしこも大変だ。

東京にいた頃少林寺拳法をやっていて、東京から千葉へ移り住むため東京の支部を辞めなくてはならず、同時期に同じように辞める2人と共に、支部で送別会を開いてくれた。その別れ際、支部の先生が去っていく我々3人に手書きの色紙を下さった。他の二人は華々しい旅立ちへのはなむけの言葉だったが、なぜだか私の色紙には『踏まれても踏まれても立ち上がり咲き誇るタンポポの花』と書いてあった。私の何を見て、何を示唆してこれを書いて下さったのか、先生には尋ねなかったが、ドジで波乱な人生の私には、ある意味ぴったりな言葉だった。タンポポのように健気でかわいくはないが、タフな部分は負けてはいない。タフで楽観的な波乱の私の人生は、きっと死ぬまで続くだろう。

チビのトイレトレーニングが完了する頃には、すっかりポカポカの春になり、公園の辺り一面は踏まれても立ち直ったたくましいタンポポの花が、きっと咲き乱れているんだろうな~♪

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Mar 26, 2009

売られた喧嘩

お隣のお店からポピーを頂いた。
以前住んでいた千葉の猟師町から南下していくと、今の時期一面にポピーが咲き乱れ、花摘みに来る観光客で賑わう。この世のパラダイスみたいな海と空と花の風景が、なんだか妙に懐かしい。

母が癌で闘病中、この地域から病院に花を送ったことがある。それもダンボールで、半端じゃない量の花を。金額にして5千円ぐらいだったが、町の花屋の5千円と違って卸値販売の5千円は、半日くらいは軽く花屋を営めるぐらいの量だったろう。母とはいつも口を開けば喧嘩ばかりで、だからすぐにお互い音信不通になってしまい、入院の連絡も数年ぶりの電話からだった。色んな意味でなんだか頭にきて、お見舞い半分悪戯半分で、病院の住所を探し当てて送った。案の定あまりに大量の花々はありがた迷惑だったみたいで、病院で捌くのに一苦労だったそうだ。それを聞いた電話口で、シメシメとにんまり笑っていたのを思い出す。

その後退院したが再び転移して、最初の闘病からわずか2年であっけなく逝ってしまった。人生なんて儚いもの、花の命のように短い。

闘病中に看病していた姉に、私が以前母に頼んで名古屋のお土産物を送ってもらったその代金を、返してくれないと言い残していった。お金にうるさい母を熟知していたため、わずか1,500円だったがすぐに口座に振り込んだにもかかわらず、しかもそれが遠くに住む娘への最後の伝言かと思うと、お棺の亡骸に一言文句でも言ってやりたい気分だった。

ポピーは花が咲くとかわいいが、ツボミはとげとげの毛虫みたいだ。母に花を送る時、販売所のおばさんに『ポピーは短命だから送らない方がいい!』と言われ送らなかった。なんならあの時、ポピーのツボミばかり送ってやればよかったかな?トゲトゲで、短命で、まるで誰かさんのようですね、ってね!

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Mar 23, 2009

望郷......(?)

YAHOO のサイトにアクセスした途端、ヨダレが出そうな写真が載っていたため、思わず開いてしまった。新疆ウイグル自治区西部の天山山脈での、『鷹狩祭』の様子だそうだ。もう「新疆」「ウイグル」「天山山脈」と聞くとゾクゾクしてくる。行きたい、行きたい、行きたい、行きた~い!チベットの次辺りに行こうと思っていたのに、夫とチベットで出会ってから旅のプランが狂ってしまい、その後鎌倉で店舗を開いてからはず~っと籠の鳥だ。
あ~、草原が、馬が、鷹が、私を待ってはいないだろうが、私の身体がそれらを欲している。あ~、行きたい。

何か草原に思いを馳せていたら文章が浮かんでこなくなったので、今日はここまで。
あ~、行きたい。
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