Mar 26, 2009

売られた喧嘩

お隣のお店からポピーを頂いた。
以前住んでいた千葉の猟師町から南下していくと、今の時期一面にポピーが咲き乱れ、花摘みに来る観光客で賑わう。この世のパラダイスみたいな海と空と花の風景が、なんだか妙に懐かしい。

母が癌で闘病中、この地域から病院に花を送ったことがある。それもダンボールで、半端じゃない量の花を。金額にして5千円ぐらいだったが、町の花屋の5千円と違って卸値販売の5千円は、半日くらいは軽く花屋を営めるぐらいの量だったろう。母とはいつも口を開けば喧嘩ばかりで、だからすぐにお互い音信不通になってしまい、入院の連絡も数年ぶりの電話からだった。色んな意味でなんだか頭にきて、お見舞い半分悪戯半分で、病院の住所を探し当てて送った。案の定あまりに大量の花々はありがた迷惑だったみたいで、病院で捌くのに一苦労だったそうだ。それを聞いた電話口で、シメシメとにんまり笑っていたのを思い出す。

その後退院したが再び転移して、最初の闘病からわずか2年であっけなく逝ってしまった。人生なんて儚いもの、花の命のように短い。

闘病中に看病していた姉に、私が以前母に頼んで名古屋のお土産物を送ってもらったその代金を、返してくれないと言い残していった。お金にうるさい母を熟知していたため、わずか1,500円だったがすぐに口座に振り込んだにもかかわらず、しかもそれが遠くに住む娘への最後の伝言かと思うと、お棺の亡骸に一言文句でも言ってやりたい気分だった。

ポピーは花が咲くとかわいいが、ツボミはとげとげの毛虫みたいだ。母に花を送る時、販売所のおばさんに『ポピーは短命だから送らない方がいい!』と言われ送らなかった。なんならあの時、ポピーのツボミばかり送ってやればよかったかな?トゲトゲで、短命で、まるで誰かさんのようですね、ってね!

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Mar 23, 2009

望郷......(?)

YAHOO のサイトにアクセスした途端、ヨダレが出そうな写真が載っていたため、思わず開いてしまった。新疆ウイグル自治区西部の天山山脈での、『鷹狩祭』の様子だそうだ。もう「新疆」「ウイグル」「天山山脈」と聞くとゾクゾクしてくる。行きたい、行きたい、行きたい、行きた~い!チベットの次辺りに行こうと思っていたのに、夫とチベットで出会ってから旅のプランが狂ってしまい、その後鎌倉で店舗を開いてからはず~っと籠の鳥だ。
あ~、草原が、馬が、鷹が、私を待ってはいないだろうが、私の身体がそれらを欲している。あ~、行きたい。

何か草原に思いを馳せていたら文章が浮かんでこなくなったので、今日はここまで。
あ~、行きたい。
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Mar 17, 2009

モヤモヤ~

なんじゃこ りゃぁ~!と言いたくなるような春真っ盛りの大快晴。天気がいいと啓蟄の虫のように店の奥からムズムズと出て来るチビは、入り口付近で出たり入ったりを繰り返すので、危なくて仕事に集中できない。そうなると、パパさんの出番だ。ご近所で「子煩悩の外国人」と専らの評判で、ここでの株をどんどん上げている。もし今二人の間で何か訴訟問題でも起きたら、完全に私の方が分が悪いだろうな.....。

今、新しい商品開発で頭の中が忙しい。開発なんてチョット大袈裟だが、お客さんから要望が多かったタンカ(チベット仏画)を使った、チョット危ない系のTシャツを作成中だ。ネタになる仏画は売るほどあるが、それをど~んと真ん中にプリントしただけではおもしろくない。しかし予算も時間も限られている。その辺との折り合いをつけながら、怪しいTシャツのデザインを一日中考えている。この手の世界は答えがあって無いようなものなので、なかなか終わらない。おかげで店に来て下さるお客さんや道行く人のTシャツを凝視してしまい、日に日に怪しい人になっていくような気がする。

デザインなど芸術の世界は、どちらかと言えばぶっ飛んでいるほうが面白い。しかも計算されたぶっ飛びではなく、天性のぶっ飛びが必要だ。私自身他人からぶっ飛んでいるように言われたことはあるが、自分では真面目に普通にここまで生きてきたつもりだ。だからぶっ飛びデザインも、何かもうひとつ足りない。夫はこれぐらいの抑え目な方がいいと言うが、私が頭の中に描いていた雰囲気はこれじゃない。そんなこんなで寝ても覚めてもデザインを頭に描き、紙に描き、パソコンに描き.... とず~っとモヤモヤ状態が続いている。

そんな最中、店の仕事が終わってからケーキ屋での手伝いをし、その帰りに試食用にと新作のチーズケーキをもらった。家に帰るや否や、玄関に向かって『ママァ~♪』と叫びながらチビが走り寄って来た。こいつめ~!と抱きつく寸前で、手に持っていたケーキを発見!『おぉ~!!』と言って私の手からケーキを奪い取り、リビングへと消えて行った。おい、ママの広げた手はどうするんだい!

モヤモヤ~がウキウキッ!に変わったと思ったら、一瞬にしてイジイジ....になってしまった。いいんです、子供の気紛れには慣れてますから。さて、せめてモヤモヤ~から解消されるよう頑張らなきゃね!

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Mar 15, 2009

春遠からじ

久々に朝から眩しいばかりの青空で、花粉症の人には地獄の週末かもしれないけれど、花粉症ではない上に頭痛の喪が明けたため、今朝は非常に爽やかな朝を迎えている。天気がいいと、光合成をしない人間でも元気になれる。布団を干したり、家のタンスの中を整理をしたいところだが、それはグッと我慢してお店に真っ直ぐ直行し、いつものように開店準備。「分身の術」が使えたらいいのになと、心の底から思っている。

気が付いたら3月も半ば、桜の季節になったら.... を合言葉に、鎌倉の各店のオーナー達は皆頑張っている。鎌倉の有名な小町通りは昔とは様変わりし(昔はどんなだったか知らないんだけど....。)、以前からそこで店を開いていたオーナー達は一様に嘆き、別へ移動したり店を閉めてしまったりしているそうだ。観光客でさえ昔の方が良かったと言っているこの現状、誰の意思での開発なのか?それでも賑わいを絶やさないのは、開発の賜物なのか?小町とは無縁の静かな裏通りのうちの店で、商売とはなんぞやと、静かに考えたりしている。

先日私が店を留守にしている夕方に、南米の雑貨を取り扱っている店の方が来て下さり、お互い仲良くしましょう!という趣旨で話を進めたかったらしいのだが、日本語がまだまだな夫とうまくコミュニケーションがとれなかったため、翌朝電話で改めて対談となった。なんでも以前偶然うちの店の前を通りかかり、国は違えど同じような匂いがしたそうで、改めて来店して下さったそうだ。たまに行うイベントなどを一緒にやったり、HPにリンクを貼り合ったりしましょう~♪♪ と怪しい(?)小売業同士手を組んだ、と言う訳だ。

旅好きで世界各国を放浪していた私も、南米は時間とお金がかかるので行きたくても行けなかった国の1つ。こんな形でお近付きになれるとは思いもせず、なんだか愉快な気分だ。南米雑貨のこの店は海老名に店舗があるそうで、近いうちに是非訪れてみたいと思っている。Linkは当店のHPに貼ってあるのでそちらをどうぞ。

さぁ、嘆いてばかりいないで、時代の波に飲まれることなく、うまく舵を操って新たな島に辿り着きたい。そこにはまた、愉快な出会いが待っているかもしれないからね!

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Mar 11, 2009

zutuuuuuuuuu........

2~3日前から頭痛がしていて、昔から頭痛持ちの私にとってもう慣れっこなのだが、朝の5時頃寝相の悪いチビの一撃を食らって目が覚めてしまったため、寝ていて自覚がなかった頭痛が再びズキズキしてきて再度眠れなくなり、それから今に至るという非常に目覚めの悪い今朝、皆さんはお元気ですか?

私は身体はどこも悪くないのだが、この定期的に起こる偏頭痛だけはいつも泣かされる。もし永久に頭痛を治す方法があるのなら、100万出しても(今は出せないけど...... )惜しくない。でも偏頭痛って数日ウンウン唸った後は何事も無かった様に消えてしまうため、「喉元過ぎれば~」ではないけれど次に表れるまではその存在を忘れてしまい、医者に行くのも未然に防ぐ努力も怠ってしまう。きっとこれがいけないんだろうな。最近は頭痛外来などを設置している病院も数多くあって、また頭痛が起こる前にそれを未然に防ぐ薬もあるらしいし、そろそろ一回行ってみようかなと、ズキズキしている今はそう思っている。

今日中には治りそうだし、ま、いっか?

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Mar 8, 2009

The Pursuit of Happyness

「三寒四温」と言うよりは「一寒一温」の今日この頃、昨日の超「温」な一日の翌朝の「寒」は一層「寒」に感じられ、ベッドでぬくぬくと眠っているチビの寝顔が羨ましい。でもこの天使の寝顔を見るために、ママは今日も無い知恵を搾って仕事に励むのである。

一昨日の夜「幸せのちから」という、ウィル・スミス主演の映画をTVで観た。チビの遊び相手をしながらだったのでじっくりとは観られなかったが、子供のためにホームレスから億万長者になった父親の姿を描いた実話である、ということは把握できた。まぁ月並みなストーリーではあるが、大抵の人が共感できる内容であり、不景気で就職難の現在、このあまりにタイムリーな映画に涙した人も多かったことだろう。アメリカンドリームという言葉が今ではちょっと皮肉にも聞こえるが、しかしまだまだチャンスは眠っているようにも思える。

自営業をしていると色んな人と知り合え世界が広いように見えるが、実際はうちを好んで来て下さるお客さんと家族だけという、意外と狭い世界である。つまりほとんどがうちに対して肯定的な人ばかりなので、どんどんぬるま湯に漬かっていき、視野が狭まっていくような気がする。だからたまに知り合いの店でバイトをするといい刺激になり、自分の甘さを痛感する。バイトであっても売り上げが上がらないようなら首を切られるシビアさ、そして廃品をいかに活用して経費を抑えているかなど、学ぶところは多い。だからうちの営業時間外に、小遣い稼ぎも兼ねてちょくちょく手伝いに行くようにしている。うちの店ではふんずり返って(?)夫をあごで使って(??)いる身分でも、外へ出ればただの新人従業員、『はい、ありがとうございます。わかりました。すみません。』の繰り返しだが、これもたまにはいい。

億万長者は夢に見ないが、映画と同じで子供をぬくぬくとしたベッドで眠らせてあげたいのは皆同じ。昼間はあっち行け~、こっち行け~と追いやって怒鳴り散らしているだけに、せめて寝る時だけは優しくしてあげたいと、毎晩昼間の罪滅ぼしだ。でももう少しチビの寝相がいいと、ママもゆっくり眠れるんだけどなぁ~。

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Mar 5, 2009

検索の怪

3月3日まで「雛祭り」セールをしていたケーキ屋が、翌日の3月4日には「ホワイトデー」セールに切り替わっていた。(注:画像とケーキ屋は無関係です。)さすがだなぁ~と、同じ小売業ながらその切り替えの速さにあっぱれな気分になったが、すると3月15日からは「卒業祝い」セールかな?そんでもって4月からは「入学祝い」セール?せっかくだから「エープリルフール」セールもやっちゃえ~!って、他人事のように言っていないで、うちももう少し頑張らなきゃいけない。

頑張ると言えば、HPを開設して既に半年以上が経ち、日々地道な更新を続けていた中、漫才のネタではないがYAHOOの検索画面で上位にランクされるようになった。それと共に遠方からの注文も増え、いいぞいいぞ~と思っていた矢先、突然10Pにも載らないほどのランク外となった。GOOGLEでは今でも変わらず1P目に表示されているのだが、何も悪いことをした憶えはないのに突然のこの後退に、手をこまねいてHP制作会社に尋ねたところ、ここ最近突然YAHOOが検索画面の上位表示の基準を変更したらしく、たぶんうちのHPの内容がそれにマッチしていなくて圏外になったのだろうと言う。

上位表示される要因には色々あって、それぞれの検索会社(YAHOOとかGOOGLEとかMSNとかね。)で異なる。聞いた話によれば、特にYAHOOはキーワードに対する内容がいかに充実したHPであっても、SEO対策(簡単に言えば上位表示させる技術)が不十分なHPでは、なかなか上位に表示されない。もちろんHP開設が古く、アクセス数が多ければある程度の上位まで行くが、最後の最後でものを言わせるのは、やっぱりSEO対策にかけるコストとなっていくようだ。儲かっているからSEO対策にお金がかけられ、上位表示が出来るからまたお客が増えて儲かる、という図式が出来上がってしまい、その逆に貧乏人はなかなかそこから脱することが出来ないという、よくある社会の図式がここでも当てはまる。

まぁ、ある程度はしょうがないにしても、前日まで2P目の上位に表示されていたものが、ほんの数時間で10Pでも表示されないほど後退するとは、いったい何をどう変更しうちのどこがいけないのかと、直接YAHOOさんに聞いてみたいものだ。

試しに、GOOGLEとYAHOOで「天珠」と検索してみて!
ほらっ、GOOGLEでは1P目の真ん中辺りに出てくるのに、YAHOOでは10P目でも出てこないでしょう?
やれやれ、また勉強のし直しだ!負けないぞぉ~!!

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Mar 3, 2009

雛あられ好き!

雛祭りに限らず、日本の伝統行事にことごとく無縁な我が家だが、近所のスーパーで野菜の激安販売をしていたため覗きに行ったところ、店内至る所に雛祭りムード満々の飾り付けがされていたため、否応無しに今日が雛祭りなんだと思い知らされた。

姉と私の2人姉妹のため、実家には祖母から贈られた7段飾りの雛人形があった。3月が近づくと、姉と競って押入れから出して飾ったものだったが、その逆に仕舞うのは非常に面倒なため、いつも姉との喧嘩の原因となっていた。成長するにつれ家族との祝い事も減り、父が単身赴任をし、母が共働きに出て、姉も私も学校が忙しく、家は寝に帰るだけの場所となっていった。そのため雛人形の存在など記憶から遠のき、長い間押入れから出されることは無かった。

高校3年生の時だったと思うが、ある日家に帰ると、和室に飾りかけの雛人形を見つけた。当時姉は短大に通っていて私との生活スタイルが異なり、普段めったに顔を合わすことが無かったが、どう考えても姉以外に飾る人は思い当たらず、しかもやりっぱなしのだらしない感じからして絶対に姉の仕業だと思い、しかし懐かしくなってやりかけの残りの作業を終えた。身体と首がバラバラになっている人形を探し当てたり、手にする刀や楽器を合わせたりなど、結構な時間を費やしたが、元来人形遊びが好きだったため、こんな作業は嫌いじゃなく、童心に返りながら楽しいひと時を過ごした。その後、掃除嫌いな姉が片付けることは無く、最後に押入れに仕舞ったのはいつものように私で、4月からは大学生になって実家を離れ、その後再び戻ることは無かったため、雛人形ともそれっきりとなった。

何年も前に、友人からの土産で「石雛」をもらったことがある。手のひらに載る小さなかわいい人形で、鎌倉への引越しやチビの悪戯から逃れるために大事に仕舞ったら、どこに仕舞ったのかわからなくなってしまった。たぶんあのダンボールかな、と目星を付けている箱があるため、せっかくだから今夜久々に探し出してみよう。

母も姉も私もいなくなった実家の雛人形は、今頃どうしているのだろうか?
父が出していたりして?
いや、それは無い..... たぶん??

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