May 15, 2009

憧憬

修学旅行シーズン真っ盛りのようで、市内のあちこちで地図を片手にウロウロしている小中学生の小グループをよく見かける。最近の修学旅行は、予め決めた場所へ引率を伴わず生徒達だけで探し当てる形態のものが多いようで、また、グループごとに時間を競い合ったりもしているようだ。鎌倉に住んで1年以上になるが、まともに道を教えられるのは家の近くの「銭洗弁財天」と「鶴岡八幡宮」ぐらい。なのに先日これらの小グループに「源氏山公園」を聞かれ、町で見かけた看板を思い出しながら適当に答えたらどうやら遠回りだったみたいで、途中で近道を教えてもらって引き返してきたこのグループにばったり再会し、非常に気まずい思いをした。間違っていた訳じゃないんだから、ねぇ....。

修学旅行に限らず鎌倉を訪れる人たちは、神社仏閣への道すがらに建ち並ぶおしゃれな高級住宅を見て、『わぁ~、すてきぃ~こんなところに住みた~い!』とよく口にしている。確かに静かで、情緒もあって、大きな犬を散歩させているマダムがウヨウヨしていたりして、皆が憧れる気持ちも分かる。この地にどっしり居を構え余生を送るのもいいが、根が遊牧民体質なのか、そういう生活にあまり魅力を感じない。もし今、『オーストラリアでいい仕事があるけど、来ない?』なんて言われたら、2秒後にはネットで格安チケットを探し始めているだろう。

元来、土地に愛着を持たない性格なのかもしれない。故郷の名古屋にはそれなりに愛着はあるが、思い出だけでも十分である。鎌倉も気に入っているが、絶対にここでなければ、と言うほどではない。チビのことを考えると、それなりにきちんとした自分の家を持って一箇所に落ち着いた方が.... と思うが、しかしそれほどこだわってはいない。一番の憧れは、遊牧生活の現代版とでも言おうか、キャンピングカーで世界各国をフラフラすること。今の時代、そんな夢の生活を成し遂げるには捨てなければならないものがたくさん出てきて大変だが、それが許される身分になったら、是非成し遂げてみたいと思う。

チビが20歳を過ぎたらやってもいいかな?
年金生活になったらやってもいいかな?
まずはどこへ行こうかな?
キャンピングカー貯金でも始めようかな~♪♪

posted by 天珠/曼荼羅/仏画の通販・販売 チベット専門店【蒙根】