あまりに暑いから、なんか冷たくておいしいものが食べたいなぁ、と考えていたら、以前中国の西寧で食べた『酿皮(ニアンピ)』を思い出した。『涼皮(リヤンピ)』と言えば知っている人もいるかもしれないが、『涼皮』は地方ごとに違いがあって、西寧の『酿皮』が私は一番好きだ。
写真の右側の茶色い麺はもうタレがからまった状態で、最初は左側のように透き通った白色である。寒天やところ天にもう少し弾力をつけてもっちりとさせた感じで、「びらびら」している(わかるかな?)。詳細はよく分からないが、これ専用の小麦粉を寒天を作るようにお湯で溶かし、最終的にはバットのような四角い器に流して固め、食べる直前に写真のように棒状に切る。そして得体の知れない、四角い白いスポンジのようなもの(夫に聞いてもこれはなんだか分からなかった)と薬味を載せ、辛ウマのラー油ダレをかけて食べる。
『很好!』......『ヤバイッ!』って感じかな?
暑い夏にはうってつけ!後を引く辛さがやみつきになる。
白い寒天のような麺にラー油ダレ、というのは『涼皮』の基本のようで、どこへ行ってもそれは同じだったが、他の地域ではこの寒天麺がもっと薄く「ぴらぴら~」していて、あまり存在感がない。それに、得たいの知れないスポンジ状のものを載せていたのは西寧だけで、これはそれ自体には味は無く、辛ウマのタレを文字通りスポンジのように吸い込むので、タレをあまり吸収しない寒天麺と一緒に食べるとちょうどいい具合となる。
西寧では市場の真ん中にある大衆食堂のようなところで食べたのだが、7月の猛暑日だったせいか、小さい子供から老人まで、大勢の人がこれをがっついていた。私も当時5ヶ月のチビを抱っこしながらがっついた。
おいしかったなぁ~。
ここに載せる写真のため、ネットの中国サイトで『酿皮』を探していたら、あまりにおいしそうでクラクラしてきた。
しょうがないから、今晩『きしめん』でつくろうかな?
ニアン!ニアン!