Nov 29, 2008

長寿の果て

昨日、私の誕生日プレゼントにと、千葉の友人がはるばるプレゼントを送ってきてくれた。離れていてもいつも気遣ってくれる友人に、感謝、感謝である。決して「若い」と言える年齢ではないが、近所のオバサマ達が皆私よりも年上のため、『若くっていいねぇ~!』とよく言われる。この年の差は縮まることがないので、死ぬまで「若い」って言ってもらえるんだろうなぁ~と、少々苦笑いだ。

天珠の効果には、「健康と長寿」を謳っているものが多い。しかし、店に訪れる客のほとんどが『健康は良いけど、長寿は要らない。』と口を揃えて言う。長寿大国日本の国民が「長寿」を望まないとは、何とも皮肉な話である。しかし、連日テレビのニュースやドキュメンタリーで、老人介護の大変さ、認知症の恐怖などを放送されると、自分のみならず大切な家族に害が及ぶことを危惧し、長生きしたい気持ちが冷めてくるのは当然と言えるだろう。

以前年金や福祉に関連した仕事をしていたため、出生率がどんどん低下し、年金受給者を働き手だけでは支えきれなくなる未来と、そういった情報が年金未納者の増大を加速させている現実を目の当たりにし、年金だけではない何か他の収入源を死ぬまで確保していないといけないなと、肌身で感じた。

しかし、真面目に支払っていた人達は、必ず恩恵を受けている。普通の老齢基礎年金はもちろんのこと、不慮の事故で障害者になったり働き手を失った家族に、障害基礎年金や遺族基礎年金など、額は十分ではないかもしれないがきちんと支払われ、窓口で涙を流されたことも度々あった。真面目にコツコツ納めてきた正直者がバカをみることだけは、決してあってはならないと思う。

なんだか政府広報のようになってしまったが、友人から送られた私へのプレゼントの中に、チビ用のサンタの衣装が同包されていた。サンタのコスプレでトイレの上に乗って遊んでいるチビの背中を見ながら、この「チビサンタ」がせめて「パパサンタ」になる日までは、元気に生きていたいなぁと、天珠の効果を期待しながら、毎月の高い年金保険料をせっせと納めている。