Nov 4, 2008

虫歯建設株式会社

歯が痛くなって、歯医者に行くことになった。
冷たいものがしみるなぁ~、熱いものまでしみるようになってきたよぉ~、なんだか夜ジンジンと痛む......。ということで、痛み出してから早1ヶ月、連休明けの今日なら店も暇だろうと、ようやく行くことを決断した。いざ行くと言っても、ここ鎌倉で歯医者にかかるのは初めて。鎌倉は病院や歯科医院は溢れているため、その中から選ぶのも一仕事である。そうなると、どうしてもネットに頼らざるを得ない。ネットの口コミ情報は、これまでの経験であまり当てにならないことは知っているが、鎌倉の歯科医院に関して無知の状態なので、やはりネットの情報源は重要だ。
私にとって良い歯科医院の位置付けは、まず最新設備であること。歯科医はもちろん歯のお医者さんだが、私は技術者だと思っている。技術者は本人の才能はもちろんだが、それを手助けする最新機器も欠かせない。そして治療方法もどんどん新しくなってきているため、勉強を怠らない研究熱心な先生が理想だ。

鎌倉に来る前に住んでいた千葉で当時通っていた歯科医院は、場所が気に入ったため開業前の工事中に予約を入れ、その後先生が気に入って、以来ず~っとお世話になっていた。もともと歯は丈夫で虫歯があったわけではないが、強く磨き過ぎのいわゆる「知覚過敏」というヤツで、歯茎がどんどん下がり、神経部分が外に現れて過敏になっていたらしい。で、その部分を小さな義歯で覆い、謎の光を当てて神経を鈍らせ、後は半年に1回ほど歯を綺麗にしてもらったりしていた。鎌倉に来てからすっかりご無沙汰で、お別れの挨拶ができなかったことが今でも悔やまれる。

歯と言えば、うちの母親の自慢の種だった。
小学校のときに「歯科優良児」に選ばれたのが唯一(?)の勲章だったらしく、50歳過ぎた頃でも『お母さん「歯科優良児」だったから....。』と話題に上り、『今いくつよ!?』と突っ込みを入れたものだった。そんな母親だったため、小さい頃から歯磨きにはうるさく、おかげで磨き過ぎてこの様よ!何事もホドホドがいいようだ。
さて、草原で育った夫は、案の定歯には無頓着である。歯ブラシを持ってチビを追っかけ回している私を見て、『まだ早い!』とチビの味方に付く。私に隠れてこっそりコーラを飲ませたり、ミルクに砂糖をたっぷり入れたりと、いつだってチビのご機嫌取り。『成人してから困るのはこの子なんだから!』といくら注意しても、チビの笑顔見たさに繰り返す。全くもぉ~!!
『でも、そう言いながらお前は歯が痛いんだろう?』と言われてしまった。
そうだった。忘れていた。なんかまたシクシクしてきた。撃沈.....。