三連休が終わり、近所の店ではクリスマス商戦へとディスプレイの変更を始めた。「チベット仏教美術品」を扱ううちとしては、クリスマス商戦は魅力ながらもツリーを飾るのはやっぱり便乗し過ぎかと、その辺は自粛した。やっぱり専門店らしく、正道で行きましょう。
そんなこんな(?)で、やっぱり夫の中で「クリスマス」と言うものは特別なものでは無い。私の幼い頃のように、父親が黙って枕元にプレゼントをこっそり置いたとか、サンタに手紙を書いたとか、そんなかわいらしい想い出は皆無である。だからまだ結婚する前、チャットやメールでクリスマスの日に話しをしていても、普段と何ら変わることはなかった。まぁ私の中で、多くの若い日本人が抱く「クリスマスには恋人と一緒じゃなきゃ!」という強迫観念はあまり無いため、その時は何とも思わなかったが、日本に来て、チビが産まれて、この先「パパサンタ」の扱いをどうしようかと、思案している。
私の幼い頃のクリスマスの想い出は鮮明で、当時は誕生日よりも嬉しかった。二段ベッドの下の段の自分の砦で、こっそりサンタにお願いをし、クリスマスの朝にはちゃんと枕元に希望のプレゼントが置いてあった。だんだんとサンタの存在が分かりかけてきた頃、お願いした物と違うおもちゃがプレゼントされ、大泣きした翌日の晩、父が仕事から帰って来ると、外に置いてあった自転車の籠にお願いしたおもちゃが入れてあり、大喜びしたのを今でも憶えている。いい親に育ててもらったものだ。
さて、1歳のうちのチビちゃんには、まだ「クリスマス」や「サンタ」の意味がわからない。だから今年は夫に「ファミリークリスマス」の楽しさだけ体験してもらおう。
せっかくだから、『日本では「クリスマス」に子供と奥さんに感謝してプレゼントする日なのよ!』って教えておこう。
むふふふ.....。