Oct 27, 2008

KINOKUNIYA

『うちの近くにKINOKUNIYAがあってねぇ・・・』
と聞いた時、あなたが想像するのは本屋?それともスーパーマーケット?

私は断然「本屋さん」、だから開業する前の店舗物件を調べていた頃、ここの店から直線距離で100メートルにも満たない場所に「KINOKUNIYA」の看板を見つけ、大喜びして『近くにいい本屋があるよ~♪』と夫に話していた。その後すぐにそれが本屋ではなくスーパーとわかり、しばらくして夫から『・・・で、どこに本屋があるの?』と聞かれた時、外国人でこれら二つの「KINOKUNIYA」の存在を知らない夫に間違いの理由を説明しなければならず、非常に面倒くさい思いをした。

スーパーの「紀ノ国屋」は「成城・・・」と同じ、言わずと知れた超高級店!私も東京に住んでいたことがあるので、その存在は知っているし入ったこともある。しかし低所得の庶民であるため、日常買いにするほど身近な存在にはならなかった。それは今も同じ。

超リッチな「鎌倉マダム」が多く住むこの町では、イヤミでなく『「紀ノ国屋」のものでないと心配でねぇ~!』と言う人が少なくない。これまでにうちの店に来るお客さんから、このセリフを何度も耳にしたし、隣の店のオーナーもその一人。おかげでうちのチビ用に差し入れてくれるお菓子が「紀ノ国屋」からのものが多く、おこぼれで高級食材にありついている。

私がもし超リッチな鎌倉マダムになったとして、果たしてこれら高級店の常連さんになるだろうか?

海外に行ってもDFSなど見向きもせず、ドブ臭い、少々ハエがたかっているような市場でワクワクするような性分では、全てが清潔にパッケージされた、無臭のスーパーの常連には到底なり得ないだろう。

「紀伊國屋書店」だったら、いいお友達になれたんだけどねぇ.......。