天気はいいのに、寒~い鎌倉。
一昨日、昨日に続き八幡宮や銭洗弁天への行き帰りの人々が、破魔矢と鳩サブレを持って店の外を大勢歩いている。銭洗弁天は自宅のすぐ近くにあり、一昨日の夕方、必要なものがあって家に一旦取りに戻ったら、ちょうど家への曲がり角のところで臨時の「焼き芋屋」が開業しており、買い求める客で大行列ができていた。そして昨日の朝家を出る時は、一昨日の「焼き芋屋」さんが開店の準備に追われていた。そして今朝は、もうすでに準備が終わっていて、試食も出ていて、おまけに声まで掛けられた。この寒さなら、正月だけで一年分稼げるかもね.....?
以前1月の終わりに中国の西安を旅した時、中国で「焼き芋」は普通に路上でドラム缶で焼いて売っているのだが、世界遺産の兵馬庸の入り口前でもおばちゃんが売っていて、しかもちゃんと「YAKIIMO」と上手に発音していた。ここへ来る日本人がいかに多いかの証明でもあり、値段も街中のドラム缶に比べると若干高かったが、それでも大きいもので50円以下だった。
ところで、冬の北京は寒い。文字通り身を切る寒さで、帽子を被っていないと頭がガンガンするくらいだ。北京は北京そのものを旅したことももちろんあるが、中国内陸部へ電車やバスで旅する時、とりあえず日本からの飛行機の着陸地点として利用するなど、目的でなく滞在することもよくあって、幾度となく訪れた。初めて訪れたのはもう15年以上も前になり、今ではあの頃と同じ国とは思えないほどの発展振りだ。しかし一歩路地へ入ると、昔ながらの屋台で真っ白い湯気を出しながら、まんとう(日本の肉まんの中身がないようなモノ)やお粥が売られおり、一瞬にして吸い寄せられてしまう。生活する人にとって都会化することは生活が便利になるかもしれないが、旅人は勝手なもので、こういった古いものに憧れる。それにいつも貧乏旅行だったため、高いレストランにはなかなか入れず、安くておいしい屋台は非常にありがたかった。
日本語の『大丈夫、気にしない!気にしない!』、英語の『Don't worry, It's OK!!』、これにあたる中国語が『没事ル(メイショール)』、私の好きな中国語の一つだ。この言葉は、中国の至る所で聞く。例えば電車で子供が隣の人に悪戯しようとすると、『没事ル、没事ル!』、親切にしてもらってお礼を言うと『没事ル、没事ル!』、商品を買ってお店の人が丁寧に包もうとすると『没事ル、没事ル!』。中国人の大らかさ(いい加減さ?)は時に問題もあるが、少々窮屈になり過ぎた日本では、たまには『没事ル』精神で大らかに、いい加減になってみるのもいい。
掃除が行き届かない時に『没事ル』
おかずがぱっとしない時に『没事ル』
休みを上司に咎められた時に『没事ル』
...... ね、便利でしょ??
さぁ、今年もいい年にしましょう!!