Sep 24, 2008

チベット考

さわやかな秋風と頭痛明けの今日は、なんと清々しいことでしょう!
これでお客さんがいっぱい入ってくれたら言うことないけれど、まぁ、ぼちぼち頑張りましょう。

うちの店はチベット専門店のため、多少なりともチベットに関心がある人が多く訪れる。思い入れの強い人も多く、過去に行った想い出話や、チベットに関わることになったエピソードなど、皆思い思いに語る。感極まって涙を流される人も多く、チベットというものの位置付けについて、度々考えさせられる。

私がチベットを訪れるきっかけは、真面目なお客さん達と違って非常に不道徳なもので、もともと旅好きで、世界中を往復のエアーチケットだけを握り締めてフラフラしていた。そんな時、アイルランドへ向かう飛行機の機内上映の映画がとてもおもしろく、往復同じものを観たにも関わらずビィービィー泣いてしまい、その内容の一部にチベットのことが取り上げられていたため、『よし、次はチベットだ!』と決めただけだった。

その頃は、私の中でチベットについての情報は皆無だったため、「旅」となると身体中のアドレナリンが全開になる私は、本を読み漁り、ビデオを観まくり、ネットで調べまくり、気が付いた時には片言のチベット語を話しながら、往復のチケットだけを握り締めてラサの空港に立っていた。

...... チベットでのエピソードを書き始めると店の仕事ができなくなるので、それはまた今度ということで ......

私のこんな不謹慎なきっかけはともかく、チベットと言うものがなぜこれほどまでに人々の心を魅了するのか、この問いを自分に投げかけてから久しい。まだまだ、勉強が必要だ。