すっかり夏の陽気ですねぇ~。
集荷に来た運送会社のお兄ちゃんが汗だくになっているのを見て、室内の仕事の有難さをしみじみと感じた。エアコンは今ドライ運転中だが、この分だと冷房運転に切り替えないといけないかな?
なんだか無性に映画が観たくなり、「TSUTAYA」でもいいからと思ったが時間とチビが許さず、悶々としながら最後のアガキで店のBGMを映画音楽にした。少し前の結構ベタな香港映画が好きで、香港や中国を訪れた際にDVDやCDを随分買い漁った。そのコレクションから適当にチョイスして、チベットとは無縁の音楽を聴き始めた。懐かしい映像が蘇り、映画鑑賞もどきに浸っている。
以前アイルランドを訪れた際、飛行機の都合で行き帰りに香港で一泊ずつした。中国返還前に2度訪れたことがあったが返還後は初めてで、どんな風に変わったかなと思いながら市内へ繰り出すと、相変わらず熱気ムンムンの派手な看板が立ち並ぶ香港らしい香港が見られ、少々安心したのを憶えている。
アイルランドから香港へ向かう便で、隣の席に座った一昔前の「オタク」の象徴のような、汚らしい(失礼!)長髪にメガネ姿の香港人の男性が、冷房が効き過ぎた機内で寒がっている私に、黙って自分の毛布を差し出したり、棚への荷物の上げ下ろしを手伝ったりと、見た目と違った(失礼!)その親切な姿に心打たれた。
香港への着陸が近づいてきた頃、この寡黙でオタク(?)で親切な香港人が、突然静かな息遣いと共に掌を右へ左へとクネクネやり始めた。お~、これは正にリー様(ジェット・リーのこと)が以前映画の中でやっていた「八卦掌(はっけしょう:掌を多用するカンフーの一種)」ではないか!しかもこの人香港人だしぃ~、間違いない!!.... と、「日本人は皆着物を着て刀を差して歩いている」みたいな発想で勝手にワクワクしながら片言の広東語で聞いてみると、『いや、単にストレッチしていただけ!』とそっけない返事。
なんだ....。
映画さながらの出会いを期待してか、でも現実はこんなもの。ちなみに、この時の香港と日本の往復の機内で観た「天下無賊」という映画がきっかけでチベット行きを決意し、夫と知り合うことになり、鎌倉で開業することになり..... と私の人生が流れていく。事実は「映画」よりも奇なり?
>>>to be continued
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