そうだった、大事なことを忘れていた。朝、店に着いて、いつものようにメールチェックをすると、夕べ電話のあった夫の友人から、たくさんの添付画像とともにメールが届いていた。夫の故郷近くの、夏の風景だった。そうだった、私の原点はここだった。私の故郷ではないので、これを原点と言うのはおかしいかもしれないが、でもこれまで、ずっとこれらを頼りに生きてきた。年に数回日本を飛び出し、こんな草原でエネルギーを充填して、真っ白になって日本に戻りまた頑張る、という人生だった。最近夫との喧嘩が絶えなかったり、頭痛が頻繁に起こるのは、きっとこの原点回帰エネルギーが足りなかったからだ。よく考えてみたら、夫もこんな広々としたところから、ルール、ルールで縛られている狭い日本に来て、イライラしないわけが無い。ここで生まれ育った私でさえ、時々耐えられなくなるのだから。これは何としてでも早くお金を貯めて、家族で夫の故郷に行って、馬にまたがらなければ!もうあっちは朝晩、真冬並みの寒さなんだろうなぁ。あ~ウズウズウズ........。もう少しだ、頑張れ私!耐えるんだ、夫よ!posted by 天珠/曼荼羅/仏画の通販・販売 チベット専門店【蒙根】
シルバーウィーィク2日目の快晴の日曜日、皆様いかがお過ごしでしょうか?ゴールデンウィークや夏休みなどの観光客は、あまりうちの店の商品に興味がないため、高速料金が1,000円になってウハウハなのよ~♪♪と言うサービスエリアみたいなことにはならず、むしろ収益が下がってしまう日があるくらいだが、家族や友人と鎌倉旅行をしている最中にうちの店を発見し、その後常連となるお客様も結構いらっしゃるので、めげずに頑張らなくてはならない。そう言えば、うちの店の名前の「蒙根(ムングン)」とは、モンゴル語で「銀」、つまり「シルバー」を意味する。「蒙」の字を使っているため、看板を見た観光客が「モンゴル屋」さんと勘違いしている会話をよく耳にするが、まぁ間違いではないが正解ではない。当初店の名前を考えている時、石よりもシルバーアクセサリーの需要が多いと思い、モンゴル人の夫でもあることから、「蒙」の字が入った「蒙根=シルバー」もいいんじゃないかと思って決めたのだが、実際に店を運営し始めると、圧倒的に「天珠」や「パワーストーン」などの「石」の需要が多く、徐々にシルバーは店の隅に追いやられてしまった。何年か後には、床屋という名前の八百屋さんみたいに、「シルバー」と言う名前なのに「シルバー」が無い、なんてことになるかもしれない。ちなみに「玉石」の意味のモンゴル語が、うちのチビの名前である。まだチビは2歳チョットのため、連休だからどこかへ連れて行け~!とは言わないが、ただただ外へ出たがるため、あまり外を出歩きたくないママは、夏は避暑地、冬は避寒地として「マクドナルド」を度々使用する。自分自身はハンバーガーやチキンは全くと言っていいほど食べないが、割引券を使用して350円でおもちゃ付き、ジュース付き、ポテト付きのチキンをチビへ与えられ、自分は横で座っていられるマックは非常に重宝している。ただ、先日カウンターのお姉さんに、帰り際に『いつもありがとうございます!』と言われてドキッ!とした。弁解をすれば、いつも店には手作りのお弁当を家族分持参しているし、マックではチビ以外食べない。が、顔を覚えられているほどのヘビーユーザーになっていたことに、少々反省した。でも、シルバーウィーク中のハッピーセットの「ワンダービークル」、チキンの付属とは思えないほどの優れものです。お勧めは青ね!!posted by 天珠/曼荼羅/仏画の通販・販売 チベット専門店【蒙根】
ブログ、というか「日記」と言って思い出すのは、小学生の頃、お年玉で可愛い日記帳を買い、セッセセッセと毎日他愛もないことを書いていたら、ある時(理不尽に)母に怒られて、頭にきて母の悪口を日記にとうとうと書き連ねたら、翌日母が『あんた、何かにお母さんの悪口書いているでしょう!』とアバウトに怒るので、これは日記を盗み読みしたな、と思い、断固白を切り通し、母も日記を見たと言えないため歯切れが悪く、その場はモヤモヤと終結した。その後すぐに鍵付き日記を買いに行き、誰かが触ったら自分だけがわかるようにさりげなく隠して置くと、やはり母が見つけて動かした形跡があり、鍵が開けられず読むのを断念した様子が伺えた。なんて意地の悪い娘だったんでしょう.....。仲の良い友人と、交換日記もした。誰かに見られてもいいように二人で50音全てを絵文字に暗号化し、それを使って書いた。まだ小学校の低学年で、今みたいにコンビニで10円コピー!なんて時代ではなかったため、一緒に文字の一覧表を作ったものの微妙に絵が違っていて、書いてある内容が理解できず、また一文字一文字探し出して書くのが非常に面倒で、2回交換して止めた。中学生の時、クラス担任が強制ではない先生との交換日記を発案した。生徒全員にノートを配り、書きたいことがあるときだけ書いて、ロッカーの日記置き場に入れればいいシステムになっていた。その先生は、自他共に認める敬虔なキリスト教徒で、背広の下にはロザリオを身に着けていたが、大学の落研出身ということもあって、話の上手な人気の先生だった。ある時、先生の授業の中であまりに宗教の話が出たため、当時そういった話を毛嫌いしていた私は、先生との交換日記に『神様のような「すがる対象」は理解できない』みたいな生意気なことを書いてロッカーに入れた。すると翌日、私の書いた日記の下に赤ペンで『神様は「すがる対象」ではない』『今言ってもわからないだろうが宗教とは...... 』という感じで、ビッシリ書かれて返ってきた。クラスに1人、少々暴れ者の生徒がいた。頭のいい子だったが、授業の途中でも今で言う「キレて」しまうと手がつけられず、先生も生徒も彼がキレないようにと、いつも心の中で祈っていた。ある時担任の授業で彼が「キレて」しまい、猛烈に暴れ始めた。当初は先生も『落ち着け、席に着け!』と口頭で制していたが、彼の怒りが頂点に達して机や椅子を投げ始めた時、先生は教壇の上で両手を合わせ、目をつぶって神に祈っていた。その後彼は、駆けつけた教頭先生と担任と共に教室を出て、授業は自習となった。今、神様が「すがる対象」ではないことは理解できる。でもあの時、神様に手を合わせるのではなく、その手で彼を抱きしめて欲しかったという思いは、今もあの時も変わらない。みんな元気かな~?posted by 天珠/曼荼羅/仏画の通販・販売 チベット専門店【蒙根】
うちの食卓には、あまり「魚」が載らない。夫があまり魚を食べ慣れていないため、日本人ならバリバリ食べてしまうような小骨まで取って食べようとするため、食事がはかどらず、しかも食べた後が汚く、作った方もあまりいい気分ではないからだ。更に夫が刺身を食べられないため、私の大好物のマグロの赤身など、もう2年以上食べていない。夫が日本に初めて来た時、回転寿司に連れて行ったことがあるが、ハンバーグ握りやツナサラダ軍艦など、小学生の坊やが食べるようなものばかり選んでいたため、二度と一緒に行くものかと思った。新鮮なマグロ(赤身限定)の味が、なんだかとっても懐かしい。そんなある日、チビを連れてスーパーで買い物をしていると、店の氷水が入った箱の中で、新鮮な鯵や秋刀魚が売られていた。それを見たチビはいつ覚えたのか、『サカナ!サカナ!』と大喜びで魚を突っついていたため、たまには骨付きの魚もいいかなと思い、安かったので秋刀魚を二尾ビニル袋に入れて持たせた。すると、いつもは欲しがるお菓子には目もくれず、大喜びで『サカナ!サカナ!』と叫びながらレジに走り込んで行った。チビが思い描く「サカナ!」が何なのか、あまりの期待の大きさに少々不安がよぎり、後で落胆した時のために、お菓子をコッソリ1個買っておいた。家に帰り、早速調理を始めた。既に夜中の11時を回っていたため、これから秋刀魚をガンガン焼くのは気が引けたので、フライパンで蒸し焼きにすることにした。チビは既に私が料理をする時の、いつもの手伝い(邪魔?)の定位置であるキッチン左前で、右手にステーキナイフを持ちながら、隣の部屋から持ってきた化粧台の椅子の上に立って待っていた。チビがひるまないかな?と少々心配をしながら秋刀魚の頭を切り落とし、内蔵を取り出して身を三等分に切り分けた。味付けをしている間に、チビは切り取られた頭をステーキナイフで突っついて、再び『サカナ!サカナ!』と言いながら遊んでいた。料理が終わって食事が始まり、骨を取り除きながら身を取ってチビに食べさせると、意外と喜んで食べていた。ただ秋刀魚は見た目ほど身の部分が多くないため、数回口に運んで終わってしまった。落胆とまではいかないが、さっきまでのテンションよりはだいぶ下がった『サカナ.....!』になってきたので、食後に隠し持っていたお菓子を与えた。その間、夫は相変わらず小骨をグチャグチャ取りながら、無言で面倒臭そうに「魚」を食べていた。あれから数日経ったが、今でもTVやスーパーで魚を見つけると、『サカナ!サカナ!』と叫んでいる。もう少ししたらマグロの赤身を食べさせて、いつか一緒に回転寿司に行こうね~♪♪posted by 天珠/曼荼羅/仏画の通販・販売 チベット専門店【蒙根】
夏休みの最後が選挙と台風という、なんだか荒れた締めくくりの8月、店の前の道が役所に続いているため、事前に送られた受付用のハガキを手に、夫婦や家族で投票に向かう人々が続々と通り過ぎて行く。昨日は鎌倉駅前に麻生首相も応援演説に駆けつけ、来ることを知らなかった散歩途中のチビと私は、青いシャツの「生総理」を偶然拝むことになった。猛暑の中、いつものムリした笑顔で頑張っていた。お疲れ様です。以前勤めていた職場は、こういった選挙の事務は仕事の1つになるため、『解散!』と鶴の一声が国会で宣言されると、いつもウンザリしていた。なぜなら選挙事務は、朝の6時から夜遅くまで、開票事務が当たっている人は深夜まで、冷暖房設備のない学校の体育館や地域の集会所などで、ひたすら業務に従事しなければならない。人があまり住んでいない地域の担当になると、鳥のさえずりを聞きながら、数時間に1人の投票者をただただ待ち続けるだけで、暇過ぎて気が狂いそうになる。先日どこかの市で、立会人が携帯のワンセグで高校野球を見ていて問題になっていたが、そこの状況はよくわからないが、やってしまいたくなる気持ちは良く分かる。ただそんな過疎地では、携帯はほとんど繋がらないけど.....。お客さまがあまり来店しない時は、これと似たような状況に陥る。他の店と違って『今日の天珠、いいよ~!ひとつ試しにどぉ?』と呼び込みはできないので、ひたすら店の中で待つしかない。選挙事務ほど拘束はされないし、夫がいれば店を抜け出すこともできるので気楽だが、暇イコール貧乏に繋がるため、気分はどん底だ。知り合いの店が皆『創業以来最悪!』と口を揃えて言うのを耳にすると、まだまだ鳥のさえずりは続きかねないが、バブリーな時を知らず、不況の中で開業したうちの店は、最悪な1年目よりも2年目の今年は売上が伸びているので、気持ち的には前向きだ。さえずる鳥が「閑古鳥」にならないように、ひたすら前を見て歩くのみ!暇に任せて作ったチビお気に入りの「コッシー(写真右)」posted by 天珠/曼荼羅/仏画の通販・販売 チベット専門店【蒙根】
先日、以前勤めていた職場の先輩から、チビに絵本を頂いた。前にも可愛いクマの絵本を頂き、今回はその第二弾。表紙の母親を見て私のことを思い浮かべたという、ありがたい様なありがたくない様なコメント付きだったが、確かにこんな感じかもしれない。絵本は言葉が全て「しりとり」仕立てになっていて、子供が思い描きそうな、現実と幻想が混ざり合った不思議な世界が描かれており、大人も見ていて非常におもしろい。本の題名にもなっている「ママです→すきです→すてきです」は、「す」のしりとり。「すきです」はいいけど、「すてきです」は私に合わないなぁ、じゃぁ何がいいだろう、と思い始めたら「す」で始まる言葉がドンドン頭に浮かんできた。「すごいです」・・・雰囲気はすてきよりも言い当てているかも。「すっぴんです」・・・年齢的にムリ。「すまーとです」・・・これはウソ。「すもーるです」・・・合ってるけど何かイヤだな。「すいすです」・・・何?平和ってこと?「すみれです」・・・可憐ではない。「すずめばち」・・・刺さないし、毒もないし。「すきすきすき」・・・嬉しいけどウソっぽい。なんてアホたれなことを考えて、一人ツッコミをしていた。実際はママの事を「マパ」と呼んだり、パパのことを「ママ」と呼んだりと、チビの中で「ママ」の存在が確立しておらず、まだまだ「しりとり」が成立しない状況だが、呪文のようにこの絵本を読んで聞かせれば、そのうち「ママ→すてき」に繋がっていくのかな......?「ママです→すきです→すもーるだけどすごいんです!」posted by 天珠/曼荼羅/仏画の通販・販売 チベット専門店【蒙根】
最近、掃除機がゴミをスッと吸い込む様子がおもしろくてたまらないチビは、店でハンディクリーナーを持ち出しては、あっちこっちで小さなゴミを見つけて、スッス、スッスと「掃除」をしている。一見あまり迷惑じゃなさそうな遊びだが、このハンディクリーナー、稼働時間がわずか10分弱の割には充電時間は丸一日のため、チビのこの遊びのためだけに充電し稼動しているようなもので、以前のように棚の隅の掃除に使えなくなり、私としては非常に迷惑している。しかしこれを取り上げると、また新たな迷惑を発見するのは間違いないので、比較的害の少ないこの遊びは、今のところ黙認している。私と夫が英語で会話をし、私からチビへは日本語、夫からチビへはモンゴル語や中国語という、非常に怪しい環境で育っているチビは、同年代の子供と比べると、まともな言語の語彙が乏しい。非常におしゃべりで、公園や図書館などで同世代の子供がいると、自分から積極的に話し掛けに行くのだが、訳の分からない言葉を発する元気いっぱいのチビを、礼儀正しい日本のお坊ちゃまやお嬢ちゃまは、怪訝そうに見ていて相手にしてくれない。まぁ、ムリもないかな。日本語は純日本人の私から受け継ぐため、全く心配は要らないと思っていたら、先日車で買い物に行く途中、信号の赤色を見て『アカ』と変な発音で言っていた。『アカ』自体は間違いではないのだが、イントネーションが変なので「赤」には聞こえない。もしや~?と思って夫に「赤」を発音させると、やっぱり変な『アカ』が返ってきた。夫と居る時間が長いチビは、私よりも夫が勉強した怪しい日本語を受け継ぎ始めていたのだ。両親が外国人ならまだしも、母親が純日本人なんだから、もうチョット上手に話せるよう教えなきゃと、普段のチビとの関わりを反省した。まだ小さい子供だから大丈夫!って思っている方も多いことでしょう。でもね、『電気閉めて!蜘蛛があった!薬を食べよう!』 って、何十回教えても間違える夫の日本語は、やっぱりチョット問題でしょう?そうこうしている内に、灼熱の太陽の下へ遊びに出掛けたチビと夫。この隙に店の片付けを、重い普通の掃除機でやりますか。今日はどんな怪しい日本語を教わってくるのかな?シャチは海豚(イルカ)じゃないからね!!posted by 天珠/曼荼羅/仏画の通販・販売 チベット専門店【蒙根】