Sep 7, 2009

サカナカナ?

うちの食卓には、あまり「魚」が載らない。夫があまり魚を食べ慣れていないため、日本人ならバリバリ食べてしまうような小骨まで取って食べようとするため、食事がはかどらず、しかも食べた後が汚く、作った方もあまりいい気分ではないからだ。更に夫が刺身を食べられないため、私の大好物のマグロの赤身など、もう2年以上食べていない。夫が日本に初めて来た時、回転寿司に連れて行ったことがあるが、ハンバーグ握りやツナサラダ軍艦など、小学生の坊やが食べるようなものばかり選んでいたため、二度と一緒に行くものかと思った。新鮮なマグロ(赤身限定)の味が、なんだかとっても懐かしい。

そんなある日、チビを連れてスーパーで買い物をしていると、店の氷水が入った箱の中で、新鮮な鯵や秋刀魚が売られていた。それを見たチビはいつ覚えたのか、『サカナ!サカナ!』と大喜びで魚を突っついていたため、たまには骨付きの魚もいいかなと思い、安かったので秋刀魚を二尾ビニル袋に入れて持たせた。すると、いつもは欲しがるお菓子には目もくれず、大喜びで『サカナ!サカナ!』と叫びながらレジに走り込んで行った。チビが思い描く「サカナ!」が何なのか、あまりの期待の大きさに少々不安がよぎり、後で落胆した時のために、お菓子をコッソリ1個買っておいた。

家に帰り、早速調理を始めた。既に夜中の11時を回っていたため、これから秋刀魚をガンガン焼くのは気が引けたので、フライパンで蒸し焼きにすることにした。チビは既に私が料理をする時の、いつもの手伝い(邪魔?)の定位置であるキッチン左前で、右手にステーキナイフを持ちながら、隣の部屋から持ってきた化粧台の椅子の上に立って待っていた。チビがひるまないかな?と少々心配をしながら秋刀魚の頭を切り落とし、内蔵を取り出して身を三等分に切り分けた。味付けをしている間に、チビは切り取られた頭をステーキナイフで突っついて、再び『サカナ!サカナ!』と言いながら遊んでいた。

料理が終わって食事が始まり、骨を取り除きながら身を取ってチビに食べさせると、意外と喜んで食べていた。ただ秋刀魚は見た目ほど身の部分が多くないため、数回口に運んで終わってしまった。落胆とまではいかないが、さっきまでのテンションよりはだいぶ下がった『サカナ.....!』になってきたので、食後に隠し持っていたお菓子を与えた。その間、夫は相変わらず小骨をグチャグチャ取りながら、無言で面倒臭そうに「魚」を食べていた。

あれから数日経ったが、今でもTVやスーパーで魚を見つけると、『サカナ!サカナ!』と叫んでいる。もう少ししたらマグロの赤身を食べさせて、いつか一緒に回転寿司に行こうね~♪♪

posted by 天珠/曼荼羅/仏画の通販・販売 チベット専門店【蒙根】