春が来て、チビのトイレトレーニングを始めた途端「花冷え」の毎日で、トイレに行くのを失敗してパンツを脱がされ、お尻丸出しのチビがお腹を冷やさないかと「腹冷え」を心配している今日この頃、なんだかバタバタしているうちに4月になっていた。商売繁盛で忙しかったのならいいが、この不況を乗り切るためのあの手この手と、新商品の開発に追われた1週間で、まだそれが終わっていないため疲労感だけが残っているが、とにかく前へ進まなければ。
先日、以前勤めていた職場の人事異動があり、それと共に友人達から連絡が入った。誰がどこに異動したなど懐かしい名前が次々に挙がり、いつものこの時期のバタバタ感を思い出していた。「出るも地獄、残るも地獄」異動したからと言って楽な部署はなく、しかし残っていてもこの激務から開放されることはなく、扱う内容とメンバーが変わるだけの先の見えない堂々巡り。精神的に追い詰められた者も何人かいて、皆相当疲れていた。今も状況は相変わらずで、むしろ悪くなっていると言う。どこもかしこも大変だ。
東京にいた頃少林寺拳法をやっていて、東京から千葉へ移り住むため東京の支部を辞めなくてはならず、同時期に同じように辞める2人と共に、支部で送別会を開いてくれた。その別れ際、支部の先生が去っていく我々3人に手書きの色紙を下さった。他の二人は華々しい旅立ちへのはなむけの言葉だったが、なぜだか私の色紙には『踏まれても踏まれても立ち上がり咲き誇るタンポポの花』と書いてあった。私の何を見て、何を示唆してこれを書いて下さったのか、先生には尋ねなかったが、ドジで波乱な人生の私には、ある意味ぴったりな言葉だった。タンポポのように健気でかわいくはないが、タフな部分は負けてはいない。タフで楽観的な波乱の私の人生は、きっと死ぬまで続くだろう。
チビのトイレトレーニングが完了する頃には、すっかりポカポカの春になり、公園の辺り一面は踏まれても立ち直ったたくましいタンポポの花が、きっと咲き乱れているんだろうな~♪
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