今日は鎌倉市の小学校の入学式のようで、正装した両親に連れられた新小学生達が、真新しいランドセルを嬉しそうに背負って飛び跳ねながら歩いていた。うちのチビも来年か再来年には幼稚園か保育園にデビューとなるだろうが、昼間チビと過ごすことが多い夫は『チビが学校に行くようになったら昼間どうやって過ごせばいいんだ.....?』と今から寂しがっている。チビの通園よりも、子離れできそうもないこっちの方がよっぽど心配だ。
うちの店がある御成町は以前天皇の別荘があったところらしく、天皇が来ると「天皇のおな~り~」となることからこの地名が付いた、と店の外を走る人力車のお兄さんがお客さんに説明していた。伝統のある御成小学校から御成中学に入り、湘南高校へ行って東大に入る、というのがここらのエリートコースだと、常連のお客さんがうちのチビに言い聞かせていた。中学まではなんとかなると思うが、高校から先は約束できないな。
夫は文字通り草原で馬に乗って過ごした生粋のモンゴル遊牧民、幼い頃学校に通っても先生とは名ばかりの近所の少し年高のお兄さんかお姉さんで、まともに勉強など教えてもらえなかったそうだ。16歳で家を出てインドで学校に通いようやくそれなりの知識がついたが、日本人の常識的なレベルには程遠い。夫と一緒に仕事をしていて、知識があるのと無いのとではこんなにも選択の幅が違うものなのかといつも思わされる。しかし、知識があり過ぎるのもやっかいなもので、これをするとどうなるのか、この先に何が待ち受けているのか、これをするよりもあれをした方がいいのか.....、とやる前から考え過ぎ、初めの一歩がなかなか踏み出せない。これが日本人の悪いところでもある。知識はもちろんたくさんあるに越したことは無いが、それが足かせになっては意味が無い。恵まれた教育環境の日本で溢れるほど与えられた知識は、行動を伴ってこそ初めて実に結び付く。失敗しても、ダメもとでも、もう少し身体で学ぶ必要がある気がする。
チビが学校に行くようになったら、算数の宿題とかパパに聞くんだろうな~。パパ、どうやって逃げるんだろう?しょうがないから、二人まとめて教えるか!
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