チビが保育園に通い始めた途端、風邪をひき、水疱瘡にかかり、また風邪がぶり返しと、免疫が足りないのかしっかりウイルスをもらって来るため、通う前よりも忙しい日々が続いている。これでチビの免疫力もドンドン高まるであろうが、まだまだ「おたふく」やら「はしか」などが控えているかと思うと、かなりうんざりだ。
「水疱瘡」は夫の故郷ではあまり流行らないのか、それとも単に夫が知らないだけなのか、溺愛する我が息子が全身ブツブツのあまりにむごい姿になっていく様子に、非常に驚き嘆いていた。私としては可哀想だとは思いつつも、誰もが通る道と楽観視していて、それよりも夫がかかったことがないかもしれないということの方が恐怖で、『2週間が潜伏期間だからね!蚊に刺されたような痕を見つけたらすぐ言ってね!』と毎日毎日口うるさく言い続けた。結局本人が知らないうちに終わっていたのか、何らかの免疫があったのか、発症せずに2週間が経過した。チビなら医療費はタダだけど、夫だと有料だからね.......。
夫の父は草原一の名医で、取り分け薬草作りの名人だったそうだ。もちろん無資格だが、何かあると皆夫の父を頼ってきたそうだ。また、出産の際に子供を取り上げるのは朝飯前で、夫も何度かその場に立ち会い手伝ってきたため、私が出産間近の際に出掛ける時、念のためにと真剣に鋏を用意していた。その好意(?)は丁重にお断りしたが、これがもし草原での出産だったら、きっと喜んでその申し出を受けたことだろう。
以前モンゴルを旅した時、ホームスティ先のゲルの奥さんから、頭痛や歯痛などの痛み止めに効くからと、小さなオレンジ色の実が付いた「枝」を貰った。常備薬のバファリンを携帯していたため、この「謎の実」を試す間が無く帰国となり、成田で没収されることを懸念して、最終日に泊まったホテルに置いてきてしまった。どんな効き目か試せばよかったと、今でも後悔している。
所変われば医療も異なるだろうが、病気にあまり縁のない夫をみていると、少なくとも免疫力の低下している現代日本人よりは遥かに逞しく、ウイルスに負けっぱなしのチビを草原で育てたいなと、真剣に考えたりする。
あそこなら、私の偏頭痛も起こらない気がするしね。
草原ビジネスでも考えるかな??
posted by 天珠/曼荼羅/仏画の通販・販売 チベット専門店【蒙根】