子供のために店を切り盛りし、お金を稼いで..... と日々奮闘しているが、その子供がおもちゃで店を汚したり、来客中に駄々をこねたりと「営業妨害」をすると、頭の角がどんどん大きくなってついつい怒ってしまい、途端やるせない気持ちになる。まだ世の中がよくわからない3歳前のチビに『少しは考えなさい!』と怒る私の方がチョット考えた方がいいかもしれないが、それでも『初めての来店で気まずい雰囲気の中、子供のプラレールのおもちゃで和みました!』なんてお客様に言われると、私だけが一人キリキリしているようで、何だか笑ってしまう。そんな温かい方々に支えられながら、今日も角の手入れに余念は無い....。
昨日ふとしたことから、私がチベット行きを決意したきっかけの映画「天下無賊」の挿入歌が気になり、ネットで調べた。日本でもひっそりと公開されたそうだが、私はアイルランドへの往復の機内で観た。歌も内容も、日本で上映されたものとは若干違ったらしいが、映画の話は長くなるのでチョット置いといて、今日は曲についてだけ。
ネットは本当に便利で、うろ覚えのあの歌が、ほんの数分で楊坤(ヤンクン)の「那一天」だということが分かった。「那一天」は日本語に訳せば「あの日」という意味。劇中では一番泣ける場面で効果的に使われていて、「那一天~那一天~♪♪ (na yi tian ナーイーティアン~ナーイーティアン~♪♪)」と連呼されるのだが、これが日本語の「泣~いて~泣~いて~♪♪」としか聞こえず、そりゃぁ泣きますよぉ~と勝手に解釈しながら、機内でヘッドフォンを付けて鼻をすすっていた。その曲を久々にYOUTUBEで聞き、気持ちも和み、角も少し小さくなったようだ(?)。
私は気功師でも修行僧でもなく、いつも角をちらつかせている鬼母でしかないのだが、それでもチビは元気に育ち、心温かいお客様に支えられ、なんとか店の切り盛りが出来て、こんな時代でも楽しくたくましく過ごしている。
私にとってそんな毎日が、「那一天」なんだろうな。
posted by 天珠/曼荼羅/仏画の通販・販売 チベット専門店【蒙根】