「三寒四温」と言うよりは「一寒一温」の今日この頃、昨日の超「温」な一日の翌朝の「寒」は一層「寒」に感じられ、ベッドでぬくぬくと眠っているチビの寝顔が羨ましい。でもこの天使の寝顔を見るために、ママは今日も無い知恵を搾って仕事に励むのである。
一昨日の夜「幸せのちから」という、ウィル・スミス主演の映画をTVで観た。チビの遊び相手をしながらだったのでじっくりとは観られなかったが、子供のためにホームレスから億万長者になった父親の姿を描いた実話である、ということは把握できた。まぁ月並みなストーリーではあるが、大抵の人が共感できる内容であり、不景気で就職難の現在、このあまりにタイムリーな映画に涙した人も多かったことだろう。アメリカンドリームという言葉が今ではちょっと皮肉にも聞こえるが、しかしまだまだチャンスは眠っているようにも思える。
自営業をしていると色んな人と知り合え世界が広いように見えるが、実際はうちを好んで来て下さるお客さんと家族だけという、意外と狭い世界である。つまりほとんどがうちに対して肯定的な人ばかりなので、どんどんぬるま湯に漬かっていき、視野が狭まっていくような気がする。だからたまに知り合いの店でバイトをするといい刺激になり、自分の甘さを痛感する。バイトであっても売り上げが上がらないようなら首を切られるシビアさ、そして廃品をいかに活用して経費を抑えているかなど、学ぶところは多い。だからうちの営業時間外に、小遣い稼ぎも兼ねてちょくちょく手伝いに行くようにしている。うちの店ではふんずり返って(?)夫をあごで使って(??)いる身分でも、外へ出ればただの新人従業員、『はい、ありがとうございます。わかりました。すみません。』の繰り返しだが、これもたまにはいい。
億万長者は夢に見ないが、映画と同じで子供をぬくぬくとしたベッドで眠らせてあげたいのは皆同じ。昼間はあっち行け~、こっち行け~と追いやって怒鳴り散らしているだけに、せめて寝る時だけは優しくしてあげたいと、毎晩昼間の罪滅ぼしだ。でももう少しチビの寝相がいいと、ママもゆっくり眠れるんだけどなぁ~。
posted by 天珠/曼荼羅/仏画の通販・販売 チベット専門店【蒙根】