Feb 4, 2011

鬼も~内!



早いもので、年が明けたと思ったらもう2月。
昨日はチビが通う保育園で節分の豆まきが行われ、他の園児が鬼を見て逃げ出す中、チビ一人、勇猛果敢に鬼に立ち向かい、必死になって豆を投げつけたそうだ。『勇気があって良かったよ~!』と、登園以来初めて先生からお褒めの言葉を頂いた。まぁ、何にしても、褒められるのは良いことだ。

うちの子に限らず、子供と言うのは正義感に満ち溢れている。性善説なのか、生まれて間もない頃からの勧善懲悪のすり込みのせいなのか、悪に対して正々堂々と立ち向かう姿は、見ていて清々しいものがある。私も幼い頃、チョット世の中が見えてきた時、『なんで弁護士は悪い人を助けるの?弁護士はおかしいよ!』と偉そうに言った事がある。今では世の中の複雑な事情もわかり、悪に対する認識も変わってきて、弁護士に対する「偏見」はもちろんなくなった。「正義」とは、難しいものである。それぞれの立場で、正しいことの基準が変わっていく。「正義」は一つ、と思っていた頃から比べると、私もたくさんの人生経験を積んだんだなぁと、今の立場を思った。

めまぐるしく移り変わる世界で、価値観も多様になり、正義の基準もより複雑になってきている。勧善懲悪の子供的発想ばかりでは世の中が滞ってしまうが、正々堂々と悪に立ち向かう姿には、心を動かされるものがある。その勢いは、「鬼」を外へ追いやるよりも、改心させてしまいそうなほどだ。ゆるぎない正義感は、それぐらいのパワーがある。

とあるスーパーで、うっかり隣の自転車を倒してしまった初老の婦人に、チビが『そんなことをしたらダメじゃないか~!』と真っ向から立ち向い、その過失を咎めていた。

う~ん、やっぱりまだまだだな..........。