Dec 23, 2009

熊、知らない!

街がクリスマスイルミネーションで輝いてきて、それを見る度にチビが『クマシリ!クマシリ!』と惜しい感じで喜ぶので、なんとなくこっちもクリスマス気分になってきたが、基本的に我が家でクリスマスは無縁だ。しかも普通のお店ではクリスマス商戦となるこの時期、チベット仏教にクリスマスは無関係なので、店で便乗セールをするわけにもいかず、静かなイブイブを過ごしている。

ところで、クリスマスケーキ。普通の女子なら目を輝かせて喜ぶ代物だが、私はあまりケーキが好きではない。特に、生クリームが大の苦手だ。だからショートケーキを食べる時は、ケーキの上と横の生クリームをフォークで削り、スポンジの部分だけをイヤイヤ食べる。そう言えば、先日お客様からの差し入れで「たこ焼き」を頂いた時、あっという間に1パック平らげた私の姿を見て、『ケーキは食べないくせに、こういう物は食べるんだ。』と夫が驚いていた。日本の女子(?)のイメージを悪くしそうだったので、『私だけよ!』と一応弁解しておいたが、どう考えても「たこ焼き」の方がおいしいと思う。

小さい頃父を地下鉄の駅まで迎えに行って、熱々の「たこ焼き」を二人で頬張りながら家路に着く、というのがお決まりとなっていた。夕飯の支度をしている母によく叱られたが、ふーふーしながら歩いて食べる「たこ焼き」は、格別の味がしたものだった。程無くして、父は単身赴任で日本全国を飛び回ることになり、ようやく任務を終えて名古屋へ帰って来る年に、私は高校を卒業して千葉の大学へと進んだため、父との深いかかわりはこの「たこ焼きデート」の頃で止まってしまった。マヨネーズもかからない、タコが小さめの普通の「たこ焼き」は、父との想い出の味なんだなと、ブログを書きながら改めて感じた。

クリスマスならぬ我が家の「クマシリ」は、「たこ焼き」にロウソクでも灯して祝おうか?
サンタさんも、ケーキはもう食べ飽きたでしょう?
メリー、クマシリ~~♪♪

posted by 天珠/曼荼羅/仏画の通販・販売 チベット専門店【蒙根】