Jul 1, 2010

サッカー W杯 偶然




先日あるお客様がクレジットで支払いをする際、『暗証番号を父親の命日で登録していていつもそれを忘れて困るので、誕生日にしておけば良かった!』という話をされていた。セキュリティの面では誕生日よりも安全だろうが、忘れやすいのも事実で、そのお客様は忘れないように携帯にメモを残しているため、これではあまり意味が無い。

命日と言えば以前このブログに書いたことがあるが、母親が亡くなった時、葬儀場の手配ミスで火葬が3日ほど先送りになり、広い和室の葬儀会場で遺体と三晩共にすることになり、線香番以外にやることがないため、夜な夜なテレビ観戦に明け暮れた。その時偶然観たのが、前回のサッカーワールドカップ決勝戦でのあの「ジダンの頭突き」。サッカーに全く興味が無い私でも、ジダンがどれだけの選手で、決勝戦がどれだけ大事なものかはわかる。葬儀場の大広間で、深夜一人で叫んでいたのを、ワールドカップの話題が出ると思い出す。お陰で母親の命日を知りたいとき、ネットで「ジダン 頭突き」と検索すればすぐに詳細な日付がわかるため、いろいろ助かっている。もちろん危険なので、暗証番号に設定はしていないが。

相変わらずサッカーには興味が無いため、日本中が盛り上がっていた今年のワールドカップも全く観ていなかったのだが、先日のパラグアイ戦の夜、珍しくチビが早くに床に付き、サッカー観戦をしていたがっていた夫も高いびきだったため、どっかりソファに腰を下ろして夫のコーラを盗み飲みしながらテレビをつけると、ちょうど後半戦残り30分だったため、チョット観てみようと思い気づけばPK戦が終わっていた。たぶん日本のサッカーで、歴史に残る有意義な試合だったことだろう。あんなに観たがっていた夫には悪いが、今回も意図しないところで大事な試合を観戦することができ、ラッキーだった。この夜を知るには「PK パラグアイ」で検索すればいいだろうな。

4年後はどんな偶然が待ち構えているかな?
サッカーファンでもにわかサッカーファンでもないが、チョッピリ楽しみだったりする。


Jun 21, 2010

酿皮的季節



ジメジメと鬱陶しい日々が続くので、気分転換にブログのデザインを変えてみた。MyColorの紫をふんだんに盛り込んでみたら、なんだか楽しくなってきた!

机の前に座って着々とこなす事務仕事に比べれば、店の切り盛りはスリルがあって面白いが、いつまで経っても終わりが無いため気が休まらない。とは言ってもいい加減な性格のため、気になって眠れない.....などということは全く無いが、久々に仕事ではない旅に出たい。駅で寝たり、怪しい店の怪しいご飯に舌鼓を打ったり、道に迷った先の家でご飯をご馳走になったあげくに泊めてもらったりと、ハチャメチャやっていた頃の旅が懐かしい。

私が海外放浪に目覚めた頃は、まだまだ学生の海外個人旅行の走りの頃だったため、観光地以外の場所でバックパックを背負いながら地図を片手に歩く日本人などはあまり見かけず、偶然出会えばお互いの情報交換で話しが弾んでおもしろかった。しかし今では、どこへ行ってもどこからか日本語が聞こえてきて、異国情緒を味わいに来たのになんだかとっても残念で、まぁお互い様ではあるのだけれど、チョッピリつまらなくなった。

今日本で人気の「具入りラー油」。以前から中国では大人気の商品で、私も中国の旅でその味を知り、自分への土産にいつも持ち帰っていたのだが、アメリカの同時多発テロ以降、液体の機内持ち込みが厳しくなり、しかも瓶詰めのこの「具入りラー油」は預け入れ荷物に入れることができず、つまりは日本に持って帰れない、と言うことで空港で没収されてしまったことがある。現地では50円以下で手に入るこのラー油も、日本だと400円以上もするため、なかなか買う気になれない。世界が身近になったように見えて、むしろ壁が厚くなったように感じた瞬間だった。

雨が上がって日が差してきたため、外は一層蒸し暑くなり、道行く人の雨傘が日傘に早変わりをしていた。蒸し暑くなればなるほど、ラー油をめ~いっぱい効かせた「酿皮」が食べたくなる。籠の鳥の今は、味の想い出に浸りながら気分だけでも旅をしてみよう。
ムリだ~!!!

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Jun 1, 2010

KABIないバター

早いもので今年も6月、恐怖の「KABI」の時期がやってきた。以前このブログに書いたのだが、乾燥地帯の大草原からやって来た夫は、日本に来て初めて「カビ」を見た。多湿の鎌倉では、油断をすると日本人の私でさえ気が狂いそうになるくらい、次から次へとカビが出現する。日本に住んで3年目になる夫は、すっかり「KABI」の撃退方法を覚え、暇を見つけてはセッセセッセと革靴やコートを外へ干している。よしよし、よく覚えたものだ。

昨日、10年ほど前にチベットを旅したことがあるというお客様がいらっしゃって、チベットを懐かしむ話の中で「バター茶」の話題が出た。そのお客様は最後までどうしても好きになれなかったそうだが、私は日本でバターは好きではなかったものの、身体は正直なもので、チベットのあの極度の乾燥のせいか、いつもグビグビ飲んでいた。今ここで出されたら、懐かしがって一口は舐めるだろうが、たぶんそこまでだろう。こんなに湿気のある鎌倉では、バターの保湿作用は無用である。

そう言えばチベットの寺院では、蝋燭ではなくバターを燃料にした「バター灯」が使われる。そのため寺院の中はバターの匂いが充満し、あっちこっちの床や壁がツルツルしている。現地では可愛い蓮の花を模った「バター灯」が多数売られているため、うちの店でも販売しようとしたところ、仲間に輸出できないと言われた。理由は分からないが、なんだかダメらしい。それ以外にも美味しい天然の塩など、個人的にも欲しい物がたくさんあるのだが、外国からの輸入には色々制約があって、一筋縄にはいかない。

「KABI」とは無縁の爽やかな今日の鎌倉。
湘南の海にでも出掛けて、浜辺でバター茶でも一杯飲んでおいで!.....
なんて夫に言ったら、きっと驚くだろうなぁ。
もちろん言わないし、家にバターも無いけどね。

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May 24, 2010

Virus Burster

チビが保育園に通い始めた途端、風邪をひき、水疱瘡にかかり、また風邪がぶり返しと、免疫が足りないのかしっかりウイルスをもらって来るため、通う前よりも忙しい日々が続いている。これでチビの免疫力もドンドン高まるであろうが、まだまだ「おたふく」やら「はしか」などが控えているかと思うと、かなりうんざりだ。

「水疱瘡」は夫の故郷ではあまり流行らないのか、それとも単に夫が知らないだけなのか、溺愛する我が息子が全身ブツブツのあまりにむごい姿になっていく様子に、非常に驚き嘆いていた。私としては可哀想だとは思いつつも、誰もが通る道と楽観視していて、それよりも夫がかかったことがないかもしれないということの方が恐怖で、『2週間が潜伏期間だからね!蚊に刺されたような痕を見つけたらすぐ言ってね!』と毎日毎日口うるさく言い続けた。結局本人が知らないうちに終わっていたのか、何らかの免疫があったのか、発症せずに2週間が経過した。チビなら医療費はタダだけど、夫だと有料だからね.......。

夫の父は草原一の名医で、取り分け薬草作りの名人だったそうだ。もちろん無資格だが、何かあると皆夫の父を頼ってきたそうだ。また、出産の際に子供を取り上げるのは朝飯前で、夫も何度かその場に立ち会い手伝ってきたため、私が出産間近の際に出掛ける時、念のためにと真剣に鋏を用意していた。その好意(?)は丁重にお断りしたが、これがもし草原での出産だったら、きっと喜んでその申し出を受けたことだろう。

以前モンゴルを旅した時、ホームスティ先のゲルの奥さんから、頭痛や歯痛などの痛み止めに効くからと、小さなオレンジ色の実が付いた「枝」を貰った。常備薬のバファリンを携帯していたため、この「謎の実」を試す間が無く帰国となり、成田で没収されることを懸念して、最終日に泊まったホテルに置いてきてしまった。どんな効き目か試せばよかったと、今でも後悔している。

所変われば医療も異なるだろうが、病気にあまり縁のない夫をみていると、少なくとも免疫力の低下している現代日本人よりは遥かに逞しく、ウイルスに負けっぱなしのチビを草原で育てたいなと、真剣に考えたりする。

あそこなら、私の偏頭痛も起こらない気がするしね。
草原ビジネスでも考えるかな??

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May 11, 2010

養生勝於吃薬

ゴールデンウィークで皆お金も体力も使い果たしたのか、6日以降はどこもかしこも静かな鎌倉である。連休初日にチビの風邪がうつって最悪の体調だったが、既に完治して飲まなくなったチビの風邪薬を取り出し、大人だからと試しに一回倍の量を飲んでみたところ、これが非常によく効いて、翌日にはほぼ体調が復活していた。さすが、病院処方の抗生物質入り風邪薬、症状を緩和するだけの市販の感冒薬とは訳が違う。

なんの医科学的根拠もデータも無いのだが、知り合いの外国人数十人が皆口を揃えて言うことが『日本の市販薬は弱い!』。彼らの国々では例え市販薬であっても結構強いものがあって、医師の処方なしに簡単に購入できると言う。単に自国の薬の方が体質に合っているだけかもしれないが、欧米のみならずアジアから来た外国人も同じように言っていた。確かに日本の市販薬は万人向けに調合されているため、安全第一で効き目の強いものは少ないのかもしれない。

以前チベットへ仕入れに行った帰りの中国の成都で、お腹の調子が悪くなった夫が薬屋で勧められたのが「正露丸」だった。お馴染みのラッパのマークが描かれたオレンジ色の箱で、金額は忘れたが日本で買うよりも相当高かったことを覚えている。今から日本へ向かうのにここで無理をして高価な薬を買う必要はないと、他の中国薬を選択した。別の客にもこの「正露丸」を勧めている姿を見かけ、少なくともこの薬局では相当お勧めの薬のようだった。

私がこよなく愛す(?)「バファリンプラス」。多用すると薬剤による頭痛を引き起こすため、かかりつけの医師からは服用を禁じられているが、医師が処方する偏頭痛の痛み止め薬が切れてしまうと、次の診察まで待てないためこっそり服用してしまう。予防薬のお陰で以前のような1週間も続く激痛は起きなくなったが、まだまだ薬なしでは不安である。『痛くなりそうになったらパソコンを止めて、綺麗な空気でも吸って、ゆっくりと休みなさい。』と言うが、それができれば日本人の偏頭痛患者は激減しているだろう。

まぁ、それでも日々寝込むことなく元気に暮らしている。市販薬で治せる程度のものならば病気のうちには入らないし、多少どこかが痛んでいた方が、健康について予防の意識が働くためいいかもしれない。薬剤頭痛を引き起こさない『バファリンプラスアルファMAX』なんてできないかな~?

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Apr 27, 2010

雨の今小路

チビを園に送り届けてから開店の準備をし、一息ついて外を眺めたら小雨がチラチラ降っていた。どうりでひんやりすると思ったと、足元ヒーターをオンにした。いつの間にか夫もいなくなっていて、しんと静まり返った店内はなんだか妙に居心地が良く、ここで美味しいカフェラテでもあればなぁと思ったが、店のキッチンには何も無かったので、お湯だけ沸かして飲んでみた。まぁ、これでもいいかなと。

色々やりたいことや考えたいことがあっても、時間に追われてなかなかできず、でもこんな風に突然ポッカリ空いた時間は、なぜだかそういうことには使いたくなく、どうでもいいことをしたりしている。まぁ、それも大事な時間かなと。

そんな風にぼんやりしていたら、隣の店の奥さんと店の前を通り過ぎようとしたかつてのお客様から、『雨が降ってますよ~!』と声が掛かった。外に商品を出した覚えが無いのに..... と思って見てみると、外売り用のワゴンが出ていた。犯人は間違いなく夫。なんでこんな天気の日に外へ出すかな~??と、少々イラッとしながら店の中へ仕舞い込んでいたら、どこからともなく夫が帰って来た。『アホじゃない?』と一言言いたい気分だったが、こんな日に喧嘩をするのはもったいなかったので、グッとこらえて黙っていた。私も大人になったものだと。

そうこうしているうちに、外は土砂降りの雨。これはチビのお迎えは車かなと、思考が現実に引き戻されてしまった。まだまだこういう時間を過ごすのは贅沢と言うことの暗示か、そろそろしっかりお仕事をしますかね。

その前に、カフェラテを一杯飲みたいな...... と。

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Apr 22, 2010

ならし子育て

「ならし保育」と新商品の入荷ですったもんだしている間に、桜の花が散ってしまった。そうこうしている内にゴールデンウィークも終わってしまって、若葉も枯葉になっているかもしれない。そんな慌しい日常の中で、なかなか「ならし」から卒業できないチビの諸々の問題が、時間に流されて忘れがちな「母親」という職務を忘れないよう、教えてくれているような気がする。

通い始めの数日は全く泣くことは無く、『そんなに家がイヤだったのか?』と違う意味で心配するほど、意気揚々と登園していた。しかし、給食が始まった途端、状況は一変した。チビのお口に合わない.....。味やスタイルが家での食事と大きく異なっていたためか、元々食に関して神経質だったチビの頑固な性格に火がつき、家から持参した白ご飯以外はほとんど口にしない。先生方もチビの横に付きっきりで、あの手この手で口に運んで下さるものの、リスのように頬に溜め込むだけで、一向に喉を通っていかない。他に同時期に入園した数名の園児達は、チビとは逆に初日から大泣きしたものの、この頃には既に落ち着き、通常保育に切り替わっていて、前から通っていた園児達と見分けがつかないほどになっていた。

いつまでも一人12時迎えが続く中、これでは「ならし保育」の意味が無いということで、給食が食べられなくてもお昼寝を始めてみようと試みたところ、やっぱり問題が勃発。皆が熟睡している間ほとんど眠ることなく、布団を被り、一人でエンエン泣いていた。その声で他の園児が起きだし、色々ご迷惑をかけてしまったそうだ。まぁ、近くに親戚や友人がいないため、これまで一度も親元を離れたことがない中、いきなり『ここで静かに寝ていろ!』と言われても、『それはムリ!』なのはよく分かる。そこへ追い討ちをかけるように、先生や他の園児達との言葉の問題が立ちはだかり、思うようにコミュニケーションが取れない中、チビも日々心労が溜まっていったようで、度々目に涙を浮かべながら『学校行きたくない!』と口にするようになった。

親の立場からすれば、こんな軟弱坊主では将来のためにならない、と崖から突き落としたい気分もあるが、親バカからすれば、こんな小さいうちから神経をすり減らし、どことなく痩せていった(引き締まった?)チビが可哀想に思え、先生が指定した迎えの時間よりも少々早く行ってしまう。やっぱりこう見えても、親ですからね。

そんな中、昨日は園の近くの公園で「花摘み」をしたようで、その花をお土産に持って帰って来た。外遊びやダンスの時間はまるで別人のように、本当に活き活きしているといつも褒められる。広い公園での花摘みは、さぞかし楽しかったことだろう。家に帰ってきてから、以前頂いた「子ども百科事典」を開いて見せながら『これと同じタンポポよ!』と教えると、『タントンポン』とアンポンタンな事を言っていたが、自慢げに隣の店のおばちゃんに見せて説明をしていた。

まだ芽を出したばかりの若葉を、枯れさせてしまわないように。
アンポンタンな母親は、強く心に誓うのだった。

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