Jan 6, 2009

申告と不況の狭間で

新年が明けて、参拝ついでのお客さんもいなくなって、いつものゆっくりとした商売が始まったものの、頭の中は大忙し.... と言うのも、初めての税の申告を控え、その資料作りに「HowTo本」やネット検索で猛勉強しているからだ。年末に税務署から送られてきた申告関連の書類を改めて読み直すと、あれもしなければ、これもしなければ、でもあれはどうやるんだ?これはどうするんだ?.... と紐解く度に疑問がわいて、一向に進まない。今年は開業最初の年のため、利益なんて必要経費を削ってしまえばマイナスだが、それでも資料は作成しなければならず、開店前や閉店後に一人でブツブツ文句を言いながら勉強している。

以前旅先で知り合いになったOさんが、実は世界各国を飛び回る優秀な会計士で、『なんなら僕が確定申告やりますよ!』なんて涙が出るほど嬉しいことを言ってくれたが、ここで甘えてはいかん!と、とりあえず自力で頑張っている。しかしわからないことが出てくる度に、彼の顔がチラチラ~と脳裏をよぎる。彼女と一緒に鎌倉へ遊びに来るって言ってたなぁ~。ねぇねぇ、今絶好の観光日和よ~!どう??

年末はここ最近の時代を反映してか、『最近解雇されて.....。』とか、『仕事が減って.....。』など、不況のあおりを受けたお客さんが多かった。しかしあるお客さんによると、こういった不況の時こそ起業のチャンスなんだそうだ。銀行でお金が借り難くても、国が低金利で貸してくれるからむしろ起業し易いらしい。でもこうも不景気じゃ、起業したはいいが売り上げがさっぱりで、またお金借りなきゃいけなくなるんじゃない?なんて笑って話していたものの、あまり笑える話でもない。うちは借金こそしなかったが、貯金がいつまでもある訳じゃなし、どんどん知恵を搾り出して不況対策をしなければ、それこそ申告以前の問題になってしまう。

そうは言っても、目の前の申告事務から逃れられるわけでもなし、来週は「青色申告会」が開いてくれる無料の「決算説明会」。この説明会でアウトだったら、Oさん、宜しくね~!